「8.6水害の時もこんな感じだったのかな…」鹿児島県に降り注いだ大量の雨 個人的レポート。

今日の夕方ごろに町内で、避難勧告解除の放送が流れました。

とはいえ「危険が去ったわけではない」という内容も含まれていて、まだ安心できる状態ではないことを肌身に感じています。

 

昨日は鹿児島県内の各地域の様子をSNSやニュースで見ながら、ソワソワした1日を過ごしていました。

わたしが暮らしている頴娃町は他の地域と比べると、わりと落ち着いていたように思いますが、それでも時々叩きつけるような大雨に恐ろしさを感じていました。

町内放送に注意深く耳を傾け、雨足が弱まった隙を見て念のための買い出しに出かけて。

避難用に小さめのスーツケースに荷物や着替えを詰めたり、お風呂場に水を貯めたりとできる範囲で備えはしたものの、未経験の出来事に不安は消えなかったです。

 

結果としてわたしの周辺では大きな被害はなく、ひとまず穏やかな日常が戻ってきました。

まだまだ油断できない状態ではありますが、現在は日常生活を送れています。

今日は稀に見る大雨を経験したということで、個人的な視点にはなってしまいますが、記録としてブログに残しておきます。

 

「明日から雨が続く」と認識した日

梅雨前線の影響で数日続いた雨ですが、個人的に「明日から雨が続くらしい」と感じていたのは6/25のこと。

その日頴娃町で暮らすわたし達は、iPhoneの天気予報アプリから得た「明日から雨が続くらしい」という理由で、「ダメになる前に取ってしまおう」と庭のすももを大量収穫しました。

【まさかこんな暮らしができるなんて】お庭のすももで、シロップを作ろう。

2019-06-26

 

2日後の6/27には今年初めて(?)の台風がやってきて天気が崩れたものの、午後には晴天に。

「あの雨模様はこれだったのか〜」とホッとしましたが、今思えばこの頃にはもう梅雨前線が鹿児島に迫ってきていたんですよね…。

 

空梅雨だった分の雨が、一気に

6/28の自分のTwitterを見返すと、雨量の多さを感じられる呟きが。

 

雨が降り続くものの「梅雨だから」という理由でこの時はまだ、土砂崩れや川の氾濫への心配はなかったけれど、ジメジメとした湿度の高さに少しずつイライラが募っていたような気がします。

6/29〜30も雨。

叩きつけるような大雨ではないものの、降ってはやんでの繰り返しが続いていました。

 

7月に入り、事件が

雨模様のまま7月に入り、とうとう風も出てきて横殴りの雨が発生。

すると同居している彼が突然素早い動きで隣の部屋に移動するじゃないですか。

そして一言。

「…雨漏りしてるわ」

 

通常であれば「やばい!」と焦るはずですが、我々は佐多でも雨漏りを経験しているため、狼狽えるどころか笑い声が。

慣れた手つきで同居人が対処してくれました。助かります。

 

「なるべく家にいよう…」

7/2はとある予定で頴娃町から知覧へ車で移動したのですが、大雨の影響で道路に大きな水溜りができていて、途中何度もスプラッシュを体験。

携帯からは緊急速報のアラームが鳴り始め、「もしや結構危険なのでは…」と内心ドキドキ。

午後からはシトシト雨に切り替わったのでことなきを得ましたが、「必要以上に外に出るのはやめよう」と心に誓いました。

 

各地で大雨の影響が

そして昨日はみなさんご存知の通りです。

各地で避難勧告や指示が発令されたり、携帯から何度も緊急速報が流れたり。

叩きつけるような雨の音や川の氾濫が心配で、不安な一夜を過ごされた方も多かったと思います。

わたし自身も避難を考え、必要そうなものを小さめのスーツケースに詰め込んだり雨足が弱まった隙を見てコンビニやコスモスをハシゴ。水や食料を買い足しました。

 

自宅の雨漏りも3か所に増え、「このまま屋根が落ちてきたらどうしよう…」と心配しましたが、身の回りでは特に大きな被害はありませんでした。

 

8.6水害ってこんな感じだったのかな…

各地の状況をSNSで見ている中で印象的だったのが「8.6水害の時のような…」「8.6水害の時は…」と、過去に鹿児島県で発生した「平成5年8月豪雨」の状況を思い出しているような投稿が増えていたことです。

わたし自身は8.6水害が発生した平成5年生まれ。

当時の様子について覚えてはいませんが、母を始めとして経験者の方から時々話しを聞いていました。

これまでは「天文館が水浸しだった」「胸まで水に浸かるほどだった」と当時のエピソードを耳にしても、通常の鹿児島県では考えられず、頭の映像が追いつかずにいましたが、今回の大雨を体験したことによって大分現実感が増しました。

 

更に印象的だったのが、8.6水害後の甲突川の工事に関する投稿です。

 

わたし自身は経験していないし「どの立場やねん」と何様感はあるのですが、今回の大雨の被害が大きくなりすぎなかった要因の一つとして、8.6水害での経験は大きかったような気がします。

自分が生まれた年に発生した水害に近い状態が、26年の歳月を経て目の前に現れたことに恐怖はあったものの、同じような被害が出なくて良かった。

各地の被害は0ではなかったけれど、「鹿児島って強いなあ」と改めて実感しました。

本当に「何様やねん」ですが、当時の関係者の方々にすごく感謝しております。

ありがとうございます。

 

さいごに

今こんな風に呑気にブログが書けているのは、わたしの周りで大きな被害がなかったからです。

家が浸水したり、怪我をしたりと傷ついた方も少なくないと思います。

でもあの大雨を体験した今の自分の状態を、記録として残しておきたくて記事にしました。

 

正直怖かったです。何もなくて良かった。

でも次はわからない。

今回はたまたま頴娃町に拠点を移し終わっていた時期で、運よく助かっただけ。

もしもに備えて日頃から準備だけはしておかないとなあ、と痛感しました。

ということで次回の更新では、今回の大雨の際に参考にしたサイトや情報についてまとめます。

 

何事もないのが一番だけれど。

それはわたし達人間が決められることではないから。

 

今回の大雨を乗り切ったみなさん、ひとまずお疲れ様でした。

まだ油断はできないけれど、ひとまず。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。