数年前ぐらいから「旅するように働く」や「暮らすように旅をする」みたいな言葉をよく耳にするようになった。
よく耳にすると言ってもその多くは空気を震わせるような直接さは少なく、ほとんどがインターネット上の話。
とはいえ、実際にわたしの身近なところでもそんな風に働いている人がいるので、いわゆる都市伝説みたいなことではない。
実際にそういった動き方をしている人は、感覚的実数よりも、ずっと多いのかもしれない。
ノマドワーカーって良いなと思った学生時代
わたしがそんな働き方を最初に知ったのは、数年前(もしや、数十年前?)に安藤美冬という人が出演している情熱大陸を見たことがきっかけだ。
ノマドワーカーという聞きなれない肩書きと共に、場所に囚われない働き方をしている彼女を学生時代に知って「めっちゃ良いな」と思ったことを覚えている。
PCを持って自分の足で好きなように移動をする。でも、ちゃんとお金も得ている。
そんな風に見えた情熱大陸の30分は、当時のわたしの目には”大人が得られる自由そのもの”に映っていた。
それから数年後。実際にやってみると…?
結論からいうと、わたしには旅しながら働くスタイルは合っていない。
憧れていただけに残念だけど、実際にやってみてわかった。
わたしに旅と仕事の同時進行は向いていない。
どうして、そう言い切れるのか?
向いていない要因を列挙する前に、ここ2週間ぐらいのスケジュールを見ていこう。
ここ2週間のスケジュール
11日〜13日:種子島(高速船)
13日〜14日:鹿児島市
14日〜16日:奄美大島(飛行機)
16日〜18日:鹿屋市
18日〜22日:長島
22日〜23日:頴娃町 自宅
23日〜26日:大阪、京都(新幹線)
おわかりいただけるだろうか。
11日に自宅である頴娃町を出発し、次に戻ってきたのは約10日後であることを……。
そして、たった1泊を自宅で過ごした翌日には、もう3泊4日で関西に出発していることを……。
なんでこんな過密スケジュールになったかというと、元々決まっていたスケジュールに後から色んな予定が重なったから。
後から決まった予定の中には相手が優先なこともあって、まあ仕方ない部分もあったのさ。
結局、何が言いたいかというと
とはいえ、こんなにスケジュールが埋まって、あちこち移動できること自体はとても嬉しいことである。
過去の自分がこの記事を読んだら「仕事であちこち行けてるくせにゴチャゴチャ言うな」と喝が入ると思う。
でも実際に上記のような動き方をしたことで、発見もあった。
それが、結論から言わせていただいた「わたしには旅しながら働くスタイルは合っていない」である。
わたしが向いていない理由
・乗り物酔いしやすい体質だから、そもそも移動に向いていない
・観光地に自分がいると思うと、気が散って仕事だけに集中できない
・自宅以外での生活が続くと、アレルギー性鼻炎が発症してくしゃみが止まらなくなる
・重い荷物を長い間持ち続けたくない
・外食が続くと食欲自体が減退して、食に対する意欲がなくなる
・外食続きのせいか味覚が鈍くなって、濃い味を求めるようになった
・でも食欲はないから、楽しみなはずの食がただの腹満たしの作業になった
・初対面の出会いが続いたり、他人と過ごす時間が続くと疲れてしまう
・途中生理になって荷物が増えたのも嫌だった
ザッとあげるとこんな感じ。
過密スケジュールな2週間で得た学びは、仕事は仕事。旅は旅。と分けて楽しんだ方が自分には合っているんじゃないか?ということ。
なんだか尻すぼみな感じになったけど、そろそろ新大阪駅に着くので、一旦ここまで。