カカシって、空飛べるんだ…
かざり(@kazali0617)です。
5/1に「南九州市頴娃町へ移住します!」という記事を公開しました。
自分の思いを吐露するのは怖かったし、どんな反応が返ってくるのか不安もありましたが、勇気をだして公開してよかったです。
自分の内側で溜まり続けてた思いを言語化できてスッキリしたし、みなさんにお知らせできて安心しました。
ブログを読んでくれた方からは
「がんばってね〜!」
「残念です」
「お疲れさま」と、様々な視点から色々な声をいただきました。
自分の中に佐多を離れることに対して、罪悪感に似た感情があるため、ある意味批判覚悟で書いた記事だったのですが、受け止めてくれる人が多かったことや、労いの言葉にホッとしました。
様々な声をいただく中で
「佐多を離れるその日までに、自分ができることは何だろう…?」と考えました。
とはいえ大それたことができるわけではなく、あくまで「自分の掌の範囲で何ができるか?」を考えた時に、浮かぶのは一つだけでした。
それは、最後まで佐多について書くということ。
佐多に移住してからiPhoneで写真を撮る回数が増えました。ここでしか見れない、珍しい光景をたくさん見ました。
自分の手元に残っているそれらを全部書いた上でここを離れるのと、中途半端に残したまま離れるのでは、今後の生き方が変わってくるような。
少し大袈裟だけど確信めいた予感があって。
だから、ちゃんと書こうと思います。
という思いを載せて
今回は、佐多で見つけたカカシ達について。
わたしの中でカカシといえば
『オーデュポンの祈り』に登場する優午だったのですが、これから紹介する景色を佐多で見てからは「空飛ぶカカシ」に変わりました。
何をいってるかわからないと思うので、引き続き本編をお楽しみください!
誰が何のために作ってるの?
カカシ達の紹介の前に
そもそも誰が、何のために作ってるの?について。
南大隅町が毎月発行している、広報みなみおおすみ2017年10月号によると
原自治会の高齢者グループ 原元気会が、コンテストを開催。展示されているカカシ達は、その作品らしい。
作品といってもカカシ達が立っているのは畑や道路脇のため、カカシ本来の鳥や害獣を追い払う役割も担っているようです。
7つの班から24体エントリーしているカカシですが、ここでは個人的に推せるカカシ数体(数本?)をご紹介します。
カカシとはいえ、侮るなかれ。
めっちゃオシャレしてるし、めっちゃストーリー性あります。推せます。
原地区のカカシ達
個人的に推せるカカシ その1
最初にご紹介するのは「どう見ても、あの偉人」な、西郷どんカカシ。
(勝手にネーミングしてます)
隣のガードレールと比べてもらえるとわかると思いますが、この西郷どんカカシ、デカイです。
ちょっと見上げるくらいの大きさです。その割に肉付きが良く、うっすら胸筋もあります。
「カカシのくせに」っていうとアレだけど、ガッシリしてます。カカシのくせに。
推しカカシ その2
「え、人?…違う。カカシだ!」カカシだって飛べるもん。
パラグライダーカカシ!
いや〜まさかね。開聞岳をバックに空飛ぶカカシを写真に納める日がくるとは、想像もしてなかったですよ。
そもそもカカシって空飛べるんかい!驚きです。
南大隅町には、パノラマパーク西原台というパラグライダーができるスポットがあり、そちらをオマージュした作品だと思われます。
初心者はインストラクターの方と2人で乗るようですが、こちらは1人で乗っているのでプロですね。
ちなみに台風や強風時には姿が見えなくなる、レアカカシです。
(多分安全を考慮して、片付けてるんだと思う)
推しカカシのコラボレーション!
ここで西郷どんカカシと、パラグライダーカカシの夢の共演。
注目ポイントは、西郷どんカカシが履いている下駄のリアルさと、パラグライダーカカシの高さです。
後ろに見えるは、薩摩富士 開聞岳。特別な景色をご覧ください。
西郷さん案山子と、空飛ぶ案山子。 pic.twitter.com/OGP7hDk2Ri
— かざり (@kazali0617) 2019年5月8日
推しカカシ その3
衝撃的な2体の次は、ほのぼの系。
その名も、家族カカシ。
ご両親に子ども達でしょうか。ほんわかした日常の風景を切り取ったような、和み系のカカシです。
家族団欒の中お邪魔ですが、もう少し近づいて観察してみましょう。まずはお父さま。
髪の毛が少し薄いようですが、何というキリリとした眼差し。子ども達を優しく見守っています。
続いてこちらは、三輪車にライドしている子どもさん。
桃色の洋服は三輪車のピンクと合わせたのでしょうか。オシャレさんですね。
ふわふわの袖もキュートです。
最後はお母さま。なんとお顔がおかめ、おかめです。
柔らかな笑みを浮かべながら、三輪車に乗る我が子を見つめています。
推しカカシ その4
続いても家族カカシです。
こちらは子ども達と協力して家事をこなす、洗濯干してるカカシです。
「その干し方だと型崩れするんじゃ…」
乾けば問題なし!
次に干す洗濯物を準備しているのは、ドラ○もんのエプロンを着ている少年か少女かは不明な子ども。
シャツの黄色とエプロンのイエローを合わせたのでしょう。オシャレ!
子どもが手伝ってくれて嬉しそうな、お父さまかお母さまかはわからない大人。
割烹着の襟の刺繍かわいいな。中に着てる着物もいいわ。
推しカカシ その5
家族の絆に触れた後は、自立した大人たちの勇姿をご覧あれ。
花壇を守る戦士たち。その名も…
(適した名が思いつかないので、すきに呼んでください)
ネオンピンクの唇が眩しい。着物が似合う、美人さん。
まさかのお顔が、へのへのもへじ。これぞカカシ!という表情。
へのへのもへじが、もう一体。
看板の「またおじゃったもんせ」は、鹿児島弁で「またおいで/お越しください」です。
推しカカシ その6
推しカカシ ラストは、まさかの動物。
原元気会のユーモアが溢れてる…!
こちらは、ベぶどんカカシとお呼びしましょう。
(「べぶ」は鹿児島弁で、牛のこと)
まずは飼い主さん。つぶらな瞳と、口ひげがチャームポイント。
青空に田んぼに、牛。
絵に描いたようなローカル。
そして牛さん。目のリアリティがすごい。作者のこだわりを感じます。
ツノの曲がり具合も絶妙だし、鼻の造形も細かい。本当にカカシですか。
せっかくなので後ろからも。
牛の尻尾の細さに注目。美は細部に宿るとはこの事か。
飼い主さんの背中の曲がり具合もグッときます。
原元気会、一体何者…!
直接お会いしたことはないのですが、原元気会のみなさんのアイデアとカカシの完成度、すごくないですか。
「こんなカカシを作ろう!」と頭に浮かんでも、形にするのはけっこう大変だと思う。
しかも完成度高い、ストーリーを感じる、細部まで細かい。
カカシが洋服を着ているのは珍しくないかもしれないけど、家族を持っていたり家事をこなしたり。
ましてやパラグライダーを楽しんで、牛と散歩しているカカシを見たことありますか。
わたしはないです。
佐多にお越しの際は、ぜひご覧ください。
原地区は、野菜もおいしい
ユニークなカカシ達の近くには、原地区の皆さんが運営しているらしい野菜や果物の無人販売があります。
袋いっぱいのジャガイモや太いダイコン、緑がきれいな葉物野菜。全て100円で販売してます。
安い。ありがたい。
根占からわざわざ買いに行く人もいるみたい。お代は設置されているボックスへ。
エコバック的な、買った野菜を入れられる袋を持っていくと便利ですよ〜!
カカシ達は、根占から佐多岬に向かう途中の国道沿いにいきなり現れるので、お見逃しなく。
佐多のおもしろスポットとして、楽しんでもらえたら幸いです。
カカシに気を取られて、事故などないように。
以上、個人的に推せるカカシ達と、原地区のご紹介でした〜!
【かかし全部撮ったぞ😎】
前々から「撮ってブログにしたい!」と思ってた佐多のかかし達なのだけどモタモタしていたら台風がきて皆いなくなってしまった…!
しかし昨日役場へ行く途中に発見!
今しかない!とシャッターきりまくり。
全部撮れてよかった〜! pic.twitter.com/VBQvkt9N8B— かざり (@kazali0617) 2018年10月10日