【地域おこし協力隊受入行政地域側研修会 ~隊員の士気を高めるための制度づくり~】参加レポ!

未来のために、今を変える力を

かざり(@kazali0617)です。

 

7/4に谷山の妙行寺で開催された地域おこし協力隊受入行政地域側研修会 ~隊員の士気を高めるための制度づくり~に、南大隅町の地域おこし協力隊と役場の方々と参加しました!

南大隅町に移住するきっかけになった地域おこし協力隊制度。

ふたり暮らし中の彼が地域おこし協力隊として着任したこともあり、最近は日があがっている時間はだいたい地域おこし協力隊について考えを巡らせています。

だからこそ参加を楽しみにしていた研修会。

 

しかも主催は学生時代からお世話になっている、NPO法人 頴娃おこそ会

お久しぶりの皆さんに会えるということでもワクワクで当日を迎えました〜!

 

NPO法人 頴娃おこそ会とは?

地域おこし協力隊受入行政地域側研修会(ここでは「協力隊受入研修会」とします)を主催した、頴娃おこそ会について。

NPO法人 頴娃おこそ会は、頴娃地域のNPOです。
決して強制はしない、良い意味で緩いネットワークが生んだ、強い結束力があります。

「跡継ぎのいるまち」を目指し、任意団体、頴娃おこそ会を設立。2年後の2007年にNPO法人に改組。地域の事業主があつまり、有志で活動を進めています。芋の栽培から携わっている焼酎プロジェクトや、たつのおとしごの鐘の建立から、番所鼻公園の整備が動き出したり、石垣商店街のまち歩きやマップづくりから、石垣の空き家再生活動につながったりと、小さな芽を大きくしてきています。

引用:運営法人 頴娃おこそ会について|EIGOエイゴー|頴娃町観光サイト

 

開催への思い

協力隊受入研修会は、頴娃おこそ会が主催。

つまり、民間主催の研修会です。

地域おこし協力隊は国の制度なのになぜ、民間であるNPO団体が主催することになったのか?

 

開催への思いが、主催者の一人である加藤潤さんの言葉で頴娃町観光サイト EIGOエイゴーに書かれていました。

私自身も8年前に自ら薩摩半島先端の頴娃町にIターン移住し、観光と地域と行政を繋ぐという活動に取り組んできました。このことはまた改めてしっかり書きたいと思いますが、なのでいわば勝手協力隊みたいな立場でした。8年前は地方へのIターン移住者はまだ珍しい存在でちょっと寂しい思いをしたこともありましたが、今では各地で協力隊員と会うたびに意気投合し、仲間だ!同志だ!と勝手に共感覚えています。

そのため協力隊のあり方については人一倍強い関心を持っているのですが、各地には行政や地域との関係構築に悩む隊員も多く、何か出来ることはないかといつも考えてきました。

(中略)

でも総論はそうでも、個々の隊員は誰も自分が失敗例になりたいとは思っていないはずです。
だから、協力隊運用の各現場で何か課題があるなら早急に真剣に改善に取り組むべきだし、
そして役所任せにするだけなく、地域への想いを持った民間は、もっとここに関わるべきだと思っています。
協力隊の運営には地域と行政の知恵と本気度が問われているのです。

引用:協力隊受け入れを担う民間団体として、隊員がいきいきと活動するために出来ることを真剣に考えて実行してみたEIGOエイゴー|頴娃町観光サイト

 

鹿児島県内の地域おこし界隈では「加藤潤さんを知らないなんてモグリだ!」と言われているとかいないとか。

県内の地域プレーヤーは尊敬の念を込めて加藤潤さんの事をこう呼びます。

レジェンドと・・!

(潤さん自身はレジェンドと呼ばれるたびに「またそんな事言って〜!」といつも謙遜されます。すてき。カッコいい)

 

南大隅町からは9人参加!

頴娃に追いつけ追いこせ!で日々奮闘している南大隅町。

なんと、雄川の滝が国立公園になるらしいですね。

 

南大隅町が地域おこしへかける思いはアツく、地域おこし協力隊、役場の方々、協力隊の協力隊含め9人で参加しました!

マイクロバスで!(わたしと彼は別件有りで軽自動車で向かいました)

その思いはとどまることを知らず、会場に一番乗り。

そしてそして受付まで担当することに〜!(自ら名乗りでたらしい)

 

クッキー配ってた!

しかも山下さんは雄川の滝で販売しているクッキーをサンプルとして配ってました。

作ったのは調理師免許を持っている、山下さんの妹さん。

サクサクでめちゃめちゃおいしいクッキーだぞ!


南大隅町のアピール、抜け目ない・・!

 

当日のようす

最近ハマっているリアルタイム実況にこの日も挑戦!

参加したかったけど行けなかった人に、当日の雰囲気が伝わるように意識しました。

行政、民間、地域の人60名以上が参加した協力隊受入研修会。や〜、すごかった。

 

 

会終了後は、茶話会(さわかい)

濃厚な本編が終わった後は、そのまま茶話会へ。

ほとんどの人が帰らず、あちらこちらで賑やかに話されていました。

登壇した方々には本編で聞けなかった質問や「呑みに行きましょう!」など、いろんな地域から声がかけられていました。

ワクワクで参加した協力隊受入研修会。

期待通りいろんな人と新たに繋がれたし、嬉しい再会もありました!すごく楽しかった!

 

安心できる空間づくりがすごかった!

すごく楽しめたのは、安心できる空間づくりができていたから!

(偉そうだけど)場づくりのテクニックが随所に使われていて、とても良い空気ができていました。

 

はじめの属性を把握する「行政から来たよ〜という方?」「地域おこし協力隊はどれぐらい来てるのかな?」と手をあげてもらうのがアイスブレイクに。

講演会形式で並べられたイスに座っている状態から「一回立っていただいて、2〜3人のグループを作ってください。イスや荷物も持っていただいて。なるべく普段顔を合わせない人同士で」と全体の交流を促す進行。

「では、できたグループで呼ばれたい名前(本名じゃなくてOK)、普段何をしている人か、今日に期待することを1人30〜60秒ほどでお願いします」と会場の緊張を自然に解く!

 

きっとあの場づくりがなかったらあんなに楽しめなかった。

だって怖いじゃないですか。

・行政の人ってどんなこと考えてるんだろう?

・地域おこし協力隊って何考えてるのかわからない

・正直に話して後々注意されたりしないかな?

・今日ここでした発言を後で咎められたりしないかな?

・行政マンとしてはこう思うけど、一人の人間としてはこう思う。どっちを話したらいいんだ

・役場の人間でもないし、協力隊でも自分の言葉に価値はあるのか?

 

いろんな属性の人がいる場で自分の思いや考えを話すって、怖い。

地域おこし協力隊として採用されて移住までして人生をかけているなら、尚更。

行政の方々だって本音と建前があるでしょう。

 

でも協力隊受入研修会は、その見えない壁を取り払って「まあ今日はオープンに話しましょうよ!」「うまくいっている事例を勉強しながら、これからどうしたらいいか一緒に考えましょうよ!」という場だったと思うので、空間作りは重要でした。

それをスマートに会場全体で共有した潤さん、クラさん。カッコいい!

司会進行もスマートで、参加者が聞きづらいような内容を自らグイグイ深掘り続けてました。

 

会場の妙行寺も最高!

住職の井上さんと潤さんの信頼関係も見ていて、「なんだこの楽しそうなおじさん達は!(すいません)」と羨ましかったし、お寺で畳なのにテーブルとイスで会場作ってあるから過ごしやすいし。

中でも一番「いい関係だなあ」と思ったのは茶話会の時!

予定の時間を過ぎているだろうに「喋っているところを途中で切っちゃったらかわいそうだから、いいですよ」と井上さんが言っていたのが耳に入って「最高かよ!」と感激しました。

 

 

希望的観測ってあまり好きじゃないですが、きっと協力隊受入研修会に参加したことで何かしら変わる自治体、役場、地域おこし協力隊はいるはず。

というかいないと主催したおこそ会は報われないし、行政、民間どちらも残念すぎる。

わたしは参加して改めて、「協力隊の協力隊」の可能性を感じました。

ここからまたはじめます。

 

さいごに

主催したおこそ会の潤さん、クラさんありがとうございました!

すごく楽しかった!参加した南大隅町の皆さんも楽しそうなお顔をされてました。

何より地域おこし協力隊はホッとしていたように見えた。

 

南大隅町の地域おこし協力隊と打ち合わせをしていた時に「自分たちの任期中は難しくても、次に新しく着任する隊員の為にも今の状況をちょっとずつでも変えたい。変わってほしい。」と言っていたことがありました。

その言葉を聞いた時に「わ〜。この人たち地域どころか次世代まで考えてるわ。カッコいい!」と心から尊敬し、同時に悲しかったです。

悲しい理由は「自分たちの任期中は難しいかも」と感じる状況がある事に。

もちろんわたしの自己解釈なので、実際に協力隊に聞いたら「そんな事ないよ」と言うかもしれません。

でも協力隊の協力隊という肩書きを持つ自分としては悲しかった。

そんな状況をどうしたらいいのか。ヒントは協力隊受入研修会でたくさんもらいました。

 

どんな未来になるかはわからない。人口減少が激しい南大隅町はなくなる運命をもつ町なのかもしれない。

だからって諦められませんよ。もう思い出ができちゃったから。

ここから少しずつ。

移住者として、よそ者として。

自分にできる事をやっていきます。

 

 

というか、その積み重ねでしか物事は変わらないんだよな〜。

鹿児島県内、鹿児島県外、楽しくやっていきましょうね〜!