1人で映画館に行くことに何の抵抗もない
かざり(@kazali0617)です。
以前書いた南大隅町の映画監督「山下大裕」さんの上映会チケットを手に入れた!に行ってきました!
シネマガーデン(マルヤガーデンズの映画館)で映画を見るのは2回め。なんだかぐるぐると色々考えてしまったぞ。
山下 大裕(やました だいすけ)さんとは?
1992年6月9日生まれ、25歳。福井県敦賀市出身。日本映画大学映画学部脚本演出コース1期卒業。20歳の冬を迎えた2013年、地元敦賀を舞台にした自主制作映画『SNOWGIRL』(62分)を初監督し、2015年には敦賀映画第2弾と銘打ちオール敦賀ロケで『弥生の虹』(74分)を監督。2017年には敦賀市からの依頼を受け観光ショートムービー『いつか、きらめきたくて。』(全四話)の監督や敦賀市市制80周年記念映像『敦賀市 80年のあゆみ』の構成・撮影・編集を務める。
18歳の頃から”2020年までに全国公開作を撮る”と公言し日々奮闘中。2017年7月より母方の実家である南大隅町の地域おこし協力隊として映像での地域活性化に力を注いでいる。
引用:上映会フライヤーより
上映会に行った理由
2月に参加した南大隅町の地域おこし協力隊の活動報告会で「3/31に山下さんが上映会をする」と聞いた時「絶対行く!」と決めました。
理由は2つ。
1つめは、これまで見たことない種類の映画を見れそうだったから。
わたしは(本にちょっと劣るぐらいで)映画がすきです。高校時代はよく1人で映画館に行ってました。(多いときは1日2本見てた)
とはいえ、見る映画はけっこう偏っていて洋画、アニメがメイン。邦画はよっぽどじゃないと映画館では見ません。
そんな時に山下さんの上映会の話しを聞いて、今まで見てきた映画についてふりかえってみました。すると、わたしが見てきた映画のほとんどが、興行収入が高いとか有名監督が撮ったとか何かのシリーズものだとか、誰かが既におもしろいと言っている映画もしくは、おもしろいことが確定している映画を多く見ていることに気づきました。
わたしは娯楽として映画を見てたんだなあと。
お金を払って映画館に足を運ぶわけだから、なるべく損はしたくない。そんな心理がいつの間にか保守的な自分を生み出していたんだなあと発見しました。「この心理って映画に関わらず色んな場面で働いているかもしれない」と思い、冒険してみるか!とチケットを買いました。
商業的に大成功を納めているわけではなく、おもしろいかどうかわからない映画。(興行収入の高さやおもしろさだけが映画の価値を決めるとは思わないけど)そんな映画を見た時、自分がどんな感想を持つのかも気になりました。
2つめは、「山下さんってどんな人なんだろう?」と気になったから
「2020年までに全国公開作を撮る」というわたしから見たら大きな夢を語る山下さん。同年代です。
同年代、「何者や!!」となるのが一般的な反応ではないでしょうか・・。(ちがう??)
わたしはストレングスファインダーで収集心が1番上にくるほどの知りたがり屋です。特に誰かについて気になった時はその人の書いたブログやSNSなどを読み漁ります。(犯罪にならない程度に)
もちろん山下さんの映画監督 山下大裕の2020年 全国公開への道も読み漁りました。300本ほどあるらしい記事の中で気になったタイトルの記事を舐めるように読みました。出演したMBCラジオ、Radio Burnも聴きました。(気持ち悪いな)
それでもなお気になったのです。「山下さんってどんな人なんだろう」「どんなことを考えている人なんだろう」と。それを知るためには彼の作品を見る必要がある。
作品を見た今、山下さんが何者なのかを知れたかといえば全然知れてないけど、「上映会に行ってよかった」と心から思ってます。
とまあ、仰々しく文字にしてみましたが当日は「映画館に行くの久しぶりだな〜」「知っている人いるかな〜」とわりとライトな気持ちでマルヤガーデンズに向かいました。
上映会のようす
13:00からの上映会。わたしはあゆむさん(同居人)と10分前ぐらいに到着。
席はほとんど埋まっていました!パッと見た感じ老若男女さまざまな人が。久しぶりに会う人もいて嬉しかったです。
プログラムA
上映会は、監督の山下さんのあいさつからスタート。緊張したようすは全くなく、とてもリラックスした雰囲気でした。
わたしはなぜか緊張。同年代の人が前に立つイベントって無駄に緊張してしまいます。相手と何の関係がなくても緊張してしまうのはある種ライバル意識なんですかね。(競争とかめちゃめちゃ苦手なのに・・)
ビデオメッセージ
上映作品「SNOWGIRL」の前に、出演俳優の油木田 一清さんのビデオメッセージが流れました。
油木田さんは父親が南大隅町出身で、山下さんとは18才からの仲らしい。「え、山下さんはお母さんが南大隅の出身って言ってなかった?すごい繋がりじゃん」と内心驚いてました。
SNOWGIRL
ビデオメッセージの後は、山下さんが20才の時に撮ったさいしょの作品「SNOWGIRL」の上映。2013年の作品です。
銀世界が印象的でした。鹿児島で生まれ育った身としては雪を見るのは年に数回。天候によっては全く見ない年もあるので新鮮でした。
「山下さんはこういう風景を見て育ったのか〜」とか「ん?この人は本当に妹なのか?」とあれこれ考えながら見ました。
ぼーっとただ画面を見続けることはなく、めちゃめちゃ集中してました。
いつか、きらめきたくて。
2本めは、2017年の作品。「いつか、きらめきたくて。」
山下さんの出身地、福井県の敦賀市の観光ショートムービーです。敦賀市の四季を感じることができました。
春の話の「花換まつり」が衝撃的で!「桜の枝を交換するなんてきれいだなあ」と見惚れました。花換まつり行ってみたいな〜。
「いつか、きらめきたくて。」の後は10分ほど休憩。
プログラムB 弥生の虹
プログラムBは14:55から。プログラムBから参加の方もいらっしゃったので、再び油木田さんのビデオメッセージからスタート。
そして、2015年制作「弥生の虹」が上映されました。
閉校を控えた高校が舞台。主人公(良太)と主人公の幼馴染(有紀)と主人公の好きな人(亜里沙)の淡い三角関係がもどかしくもあり、ちょっと切なくもあり。
わたしは主人公の好きな人(亜里沙)に感情移入したので、亜里沙目線で物語を楽しみました。わたしが亜里沙でも最後はああゆう態度を取ったと思う。「3人とも幸せな大人になってくれー!」と祈りたくなるような映画でした。
アフタートークイベント
上映後は、「若き映画監督は町を救えるか」と題してトークイベントが行われました。ゲストは、Ten-Labの永山さん。
個人的には去年の5月に開催したワンラボ半年記念イベントを思い出していました。
トークイベントは20分ほどで
・映画と地域おこしの相性っていいよね
・映画を作る時のターゲット
・映画が作る心地PR など短い時間ながら、深く濃い話題があがったように感じました。
「なぜ良太は・・」など、お客さんの映画の感想も聞けておもしろかったです。(わたしは良太の選択賛成派です)
映画の感想
山下さんの監督作品3本を見て、共通して持った感想が「物悲しい」でした。似た言葉で切ないや寂しいがありますが、「物悲しい」という感想がぴったり当てはまる。
ズーンと胸が重くなるような悲しさじゃなくて、チクっと細い針で刺されたような痛みが走るというか。意識して感じないとすぐに忘れてしまうような悲しさがあるなあと思いました。
この日見た映画の感想は、もっと深掘りたいのでまた別記事で書きたいと思います!(インプットが大きかったり濃ゆいとアウトプットに時間がかかる人間なもので・・)
というわけで、ここでは物悲しかったとだけ書いておきます。
さいごに
山下さんの監督作品一挙上映会。行ってよかったです!
何がよかったかはまだうまく言語化できてないけど、よかった。あゆむさんも色々感じたところがあったみたいで、2人で感想を言い合いながら帰りました。
同年代で映画監督。今までの自分の周りに存在しなかった人なので、とても興味がわいて上映会に行きました。作った作品3本を見ただけで「何を考えている人なのか」「どんな人なのか」がわかるわけないけど、作品を見るという行為を通して何と無く対話できたような気がしました。
たぶん、わたしのブログも誰かにとっては「かざりって何者やねん」「どんなこと考えてる人やねん」が知りたくて読まれたりしている部分もあるのかなと。
せっかく時間を使って読んでくれているなら、なるべく濃度と純度が高い自分をブログに残しておくべきだなと思いました。全部は理解できなくても、少しでも伝わる何かが文章で書けてたらいいな。
同年代の映画監督。まだまだ謎な存在ですが、新しい刺激をありがとうございました。
2020年までに、わたしも物語を完成させるぞ!