私ががっつりインターネットの世界に入り込み夢中になったなあと記憶しているのは、高校2年の時です。
ニコニコ動画で生放送をしたり、歌ってみたをうpしてました。
中学生の時もガラケーを使ってブログを更新したり、メールなどはしていましたが「インターネットすげえ」「楽しい!」と実感したのは、高2です。
たぶん、ガラケーはみんな持ってたし、当たり前すぎて、はまっているという自覚さえなかったかも。
携帯片手にご飯を食べるぐらいだから夢中になってはいたんだろうけど、インターネットの世界に入っているという感覚はあまりなかったです。
仲の良かったクラスメイトに、ひとりさんとさくらいさんだったかな?
両声類と呼ばれる、男女どちらの声も出せる歌い手さんを教えてもらい、「すげえ!!!」「私もやりたい!!」と興奮した放課後には、自転車でヤマダ電機に向かい、小さいカメラとスカイプ用のマイクを購入していました。
当時、なんちゃって一人暮らしをしていた私は、家に一人でいる時間が多かったです。
そんな私にとってインターネットの世界は、暇つぶしであり、好奇心を満たすところであり、知らない誰かと繋がれるところでした。
ニコ動で生放送をしていると、知らない人(実際には会ったことない人)が遊びに来てくれます。
気に入ってもらえると常連さんになってくれることもあり、毎回放送に来てくれる人もいました。
その中で気が合いそうな人とは、チャットで話し、もっと話したいなと思えばSkype名を教え合って、話しをする。ということを頻繁にしていました。
ネチケットやchromeの設定なんかはこの時にやりながら覚えていきました。
親切な人だと、画面共有をしながらPCの困っている部分を解決に導いてくれることもあり、とても助かりました。
さよならインターネットには私が触れる以前のインターネット世界も書かれています。
インターネット史とまではいかないものの、80年代から現代までのインターネットの流れがおおまかに知れます。
PC-9801、iMACの話しなど。
1番おもしろかったのは、
23時から翌朝8時までに限り、指定した番号への電話が定額でかけ放題になる、NTTのテレホーダイサービスが始まったことで、インターネットで繋がる世界は一気に広がりを見せていきます。
からはじまる一節。
電波の調子で接続が悪くなることはあっても、ネットに繋がることは、当たり前。
ガラケーを手に入れたその日から、ネットは掌にありました。
ガラケーを手に入れた時点でパケ放題というサービスはあったので、「夜中限定とか夜更かししまくりそう」と思いました。
他にも、インターネットをハサミに例えたインターン生の話もおもしろいです。
まだピンと来ていないけど、そういう見方をするのか。という感じ。
いい人ポイントの部分もおもしろいです。
近々そういう小説がでてきて、すぐに映画化だろうという感じ。
ジャンルはSFかな。
さよならインターネットをおすすめしたいのは、こんなあなたです。
・家入さんのことを知りたい人
・インターネットに人生を捧げた人の話しを知りたい人
・インターネットサービスを考えている人
・引きこもりの人
・インターネットの世界に違和感を持っている人
さよならインターネットを読んだからといって、上に挙げた全部を知ることは不可能だけれど、ちょっとは知れると思います。
高2の私の世界を広げてくれたインターネット。
その恩恵に再びあやかろうとしている現在。
読み終わった後は、ちょっともやっとした気持ちと希望に似たような感情が沸きました。