【鹿屋の未来を本気で考える対話の場】「鹿屋まちづくりミーティング」に参加しました!

鹿児島県鹿屋市(かのやし)出身のブロガ〜

かざり(@kazali0617)です。

 

10/21(日)にユクサおおすみ海の学校 体育館で鹿屋まちづくりミーティングが開催されました!

 

主催は鹿屋市。企画・運営は株式会社大隅家守舎(おおすみやもりしゃ)です。

今回は「鹿屋の未来を本気で考える対話の場」を目的に開催された鹿屋まちづくりミーティング当日のようすをお届けします!

地元鹿屋市であんなステキな対話の場が生まれるとは・・。

 

「ユクサおおすみ海の学校」とは?

まちづくりミーティング当日のようすに入る前に、会場のユクサおおすみ海の学校について。

まずはこちらの映像(約1分)をご覧ください!

 

ユクサおおすみ海の学校は約5年前に廃校になった鹿屋市立菅原小学校を再利用した、体験型宿泊施設です。

120年の歴史をもつ小学校が閉校になりました。その名は「鹿屋市立菅原小学校」。

小学校は役目をおえました。 でもそこには大勢の卒業生やまちの人たちの想いが宿っています。子どもたちや子どもだった大人たちの。 閉校になっても花壇に花咲く色とりどりのコスモスを見て、ぼくらは思いつきました。この場所を地域の人々が活躍出来る場所にしようと。地域の人々みんなが力をあわせて大隅半島を訪れる人々をおもてなしする場所に。

菅原小学校は、中長期の体験型宿泊施設「ユクサおおすみ海の学校」としてうまれかわりました。子どもたちのために、子どもだったおとなたちのために。

引用:ユクサについて|ユクサおおすみ海の学校

 

「ユクサ」という名前の由来

「ゆくさ」は、大隅半島の方言で「ようこそ」を意味しますが、標準語では「ゆく=行く」という響きを持ちます。

「Welcome」と「Let’s Go」二つの意味が併せ持つ言葉として施設名に起用しました。

 

ユクサおおすみではSUPやシルクスクリーン体験、ランチ営業なども行なっております。

廃校とはいえリノベーションされているので、明るくて居心地のいい空間ですよ。

 

開催のきっかけ

鹿屋まちづくりミーティングは鹿屋市長の「鹿屋に対話の場を作りたい」という思いがきっかけだったらしいです。

鹿屋まちづくりミーティングの目的は鹿屋の未来を本気で考える対話の場。

参加対象は鹿屋市内在住の高校生以上の方で基本的に全てのプログラムに参加可能な方

 

関係のない誰かが無責任に鹿屋の未来を考えるのではなく、鹿屋市民自らが鹿屋の未来を考える場として開催。

その思いに賛同して当日は高校生〜70代まで約60名が参加。関係者やスタッフも含めると100名近い人々がユクサの体育館に集まりました。

 

当日の朝のようす

当日の朝8:00にはすでに体育館に灯りが。

主催の鹿屋市役所 職員の方々による会場設営が始まっていました。 小学校の体育館に入るなんて数十年ぶり。

通ったわけではないのに懐かしく感じるのは学校が持つ不思議な力のせいでしょうか。

 

9:00 関係者打ち合わせ

開場1時間前の体育館前方では、ゲスト、プレゼンター、スタッフが当日の流れやグループワークでの注意事項などを共有。

 

同じく体育館後方では鹿屋市役所の職員の方々が打ち合わせをしていました。

民間と行政がいっしょになって1つの場を作る鹿屋まちづくりミーティング、すてきな対話の場となりますように。

 

9:30 開場

参加者の皆さんが集まり、少しずつ会場が埋まってきました。

窓から入る朝の光がきれいだったな〜。

 

10:00 「鹿屋まちづくりミーティング」スタート!

予定通り10:00から、鹿屋まちづくりミーティングが始まりました。

司会・進行を務めるのは、NPO法人頴娃おこそ会 加藤潤さんです。

全体責任者は、企画・運営を担当している株式会社大隅家守舎の川畠さん。

 

主催の鹿屋市からは、市長公室長の久保さんのごあいさつです。

「盛大に開催できて嬉しい!」と会場全体へ喜びをお伝えしておりました。

 

チェックイン

潤さん「普段あまり話さない人と2〜3人のグループを作ってください」

同じ鹿屋市内に暮らす参加者とはいえ初対面の方も多く、職業や年齢もバラバラです。

リラックスできる雰囲気を作るために、まずはチェックイン。

呼ばれたい名前、ふだん何をしているか、今日に期待することをグループ内で1人ずつ話します。

 

NPO法人プラス・アーツ 永田さんの講演

会場の緊張がほぐれた後は、ゲスト講師による基調講演へ。

「地域の+クリエイティブ〜想像力から生まれるまちづくり〜」

NPO法人プラス・アーツ 永田さんです。

 

地域のキーマンの立場や役割を言語化した「地域豊穣化」の話しがおもしろかった!

わたしは自分のことを風の人かなあ、と思っていたけど他の人から見たら土の人に見えているかもしれないなあ。

 

グループ内で感想共有

永田さんの講演の後は、はじめに作ったグループで感想共有の時間。

リラックスした雰囲気で、身振り手振りで自分の感じたことを伝える方も。

 

感想を伝え合った後は10分間の休憩に入りました。

 

6名のプレゼンターによるテーマ発表

休憩後は6名のプレゼンターによる発表です。

参加者は6名のプレゼンを元に午後から自分が参加するグループを選びます。 つまり午後の時間の過ごし方を決めるためのとても大事な時間。

6名のプレゼンターについては画像をご覧ください。吹きだしのテーマについて1人8分ほどで発表します。

 

トップバッターはかごんま食べる通信 日高さんです。

 

「農業を伝える」かごんま食べる通信 日高さん

「物流を考える」株式会社オキス 岡本さん

「地域で助け合う」デイサービスきしら 英子(ひでこ)さん

「スポーツでつながる」株式会社スポーツリンクアンドシェア 川前さん

「遊休不動産を活かす」ユクサおおすみ海の学校 繁昌(はんじょう)さん

「文化を守る」肝付町地域おこし協力隊 あやねちゃん

 

グループワーク説明

テーマ別のプレゼン終了後は、ランチタイムと、その前に潤さんから会場全体へ午後のグループワークについて説明が。

潤さん「ランチを食べながらどのグループに入るか考えてください。午後は3部構成の長いグループワークに入ります」

 

ランチタイム

ランチではカレーとサラダが参加者・関係者の皆さんにふるまわれました。

6つのグループに分けて賑やかなランチタイム。

廃校になった体育館とは思えない。 ユクサのカレーおいしかったな〜。また食べたい。

 

午後の部スタート!

おいしいランチの後はテーマ別にグループに分かれてのワークに入ります。

グループで話し合うテーマは異なりますが、話し合いの内容は「鹿屋」の○○について考える

 

参加者の緊張はすっかり解れているようですが、改めてグループごとにチェックイン。

呼ばれたい名前、普段やっていること、テーマを選んだ理由を1人ずつグループメンバーに共有します。

 

自分が選んだチームにどんな人がいるのか確認できた後は、グループでのアイスブレイク、口に三画ゲームに入ります。

潤さん「口という漢字に三画足して、別の漢字にしてください」

 

ラウンド1 スタート!

グループの結束力が高まったところでラウンド1スタート。

テーマプレゼンターからグループメンバーへ再度思いを共有し「鹿屋」の○○について考えていきます。

 

「課題」をだしていく

テーマに対する課題をピンクの付箋に書いていきます。

付箋の色を決めているのは、後ほど整理する時にわかりやすくするため。

〈例えば〉
・マイナスイメージ
・困っていること
・昔はこれがよかったよね など

 

「資源」をだしていく

続いて資源をだしていきます。資源は青色の付箋に。

〈例えば〉
・プラスイメージ
・これは使えるぞ
・昔よりこれはよくなってるよね など

 

模造紙にまとめる

課題資源を付箋に書いた後は、グループメンバーに見えるように大きめの模造紙に貼りだします。

 

全員の付箋が模造紙上に貼りだされた後はKJ法を使ってグルーピングしていきます。

 

意見を深掘りする

グルーピングした後は意見の深掘り。

課題に対しては「何が原因なのか?」資源に対しては「どんなことに使えそうか?」と自分が書いた付箋と他のメンバーが書いた付箋を見比べながら、深く考えていきます。

 

ラウンド2へ

ある程度意見が出揃ったところで、ラウンド2がはじまります。

ラウンド2はワールドカフェ。

〈ワールドカフェ〉
・グループに2、3人残る
(他グループからきた人へ説明する役割)
・その他のメンバーは他のグループへ移動
(他グループの意見を教えてもらい自分のグループへ持ち帰る)

他グループのメンバーと意見を共有することで新しい視点が追加され、自分の考えの深掘りに繋がります。

 

移動した先のグループで生まれた新しい意見は黄色い付箋に残しておきます。

「地域で助け合う」がテーマのグループでは、プレゼンターの英子さんのお話に皆さん耳を傾けていました。

 

自分のグループと他グループで様々な考えに触れた後は元のグループへと戻ります。

戻った後は残ったメンバーと移動したメンバーで情報共有し、改めて意見を整理。

 

ラウンド2終了。ここで10分の休憩タイムです。

頭パンパンといった様子の方や席で話し続ける方々など、それぞれがユクサおおすみでの「鹿屋まちづくりミーティング」を楽しんでいるようでした。

 

グループワークもとうとう終盤 ラウンド3

グループワークの最後は課題解決に向けてアイデアだしの時間です。

それぞれのテーブルであがった課題を解決できるようなアイデアを探します。

・空き家活用はどうしたらいい?
・物流の地理的問題は?
・情報発信にITを活用するのはどう?

など様々な視点から課題解決に挑みます。

 

成果発表

グループワーク終了後はグループごとに成果発表。テーブルで話し合った内容を会場全体へ共有する時間です。

発表の順番は午前中のプレゼンター6名と同じ順番。

(訂正:物理を考えるではなく、物流を考えるが正しいです)

 

鹿屋市の高校生が発表してくれるグループが多く、大変優しい空気が会場である体育館に流れていました。

 

永田さんからコメント

 

1日のふりかえり

鹿屋の未来を本気で考える対話の場、鹿屋まちづくりミーティング。

長かった1日もとうとうおしまい。 当日撮影した写真を見ながら1日をふりかえりました。

 

大隅家守舎 川畠さんあいさつ

最後は企画・運営を務めた大隅家守舎 川畠さんから。

最後はアンケート記入と記念撮影で終了。

参加者・関係者の皆さん、本当におつかれ様でした!

 

参加してみて

わたしが鹿屋まちづくりミーティングに参加したきっかけは「スタッフとしてお手伝いしてもらえないか」と誘ってもらったから。

すごく個人的な話しになりますが、わたしは鹿屋市出身です。

とはいえ15才で実家をでて鹿児島市で暮らしはじめたので、出身とはいえ鹿屋市について10年ほど空白の時間があります。

その空白の10年感の間に鹿屋マルクトや京町食堂、ガラポンツアーなどがはじまりました。

 

「自分の故郷のためにできることがあるなら」という気持ちで参加を決めた鹿屋まちづくりミーティング。

でも正直「鹿屋で大規模な対話の場って作れるのだろうか」と少し疑っていました。生まれ育った地元だからこそみくびっていた。

しかし前日からユクサおおすみに前乗りし、スタッフの皆さんと鍋を囲んで打ち合わせをするうちに「これはおもしろいことに関わらせてもらってるぞ」とワクワクしてきました。

案の定当日もすごく楽しかった。

約60名の鹿屋市民がプレゼンターと話し合う時間ではほとんどの人が立ちあがって喋ってた。

 

この光景を見れただけで鹿屋出身のわたしは鹿屋市のポテンシャル高さに静かに興奮しておりました。

同時に勝手にみくびっていてすいません。と心の中で謝罪しました。

 

さいごに

鹿屋まちづくりミーティングという日は、鹿屋市民の皆さんのたくさんの積み重ねがあったからこそ開催できたと思ってます。

対話できる土壌があったからできた。 もっと鹿屋に関わっていきたいなあと思った1日でした。

 

とはいえここはスタートなんですよね。

鹿屋の未来を本気で考える場を1回経験しただけで変わるほど、未来は簡単じゃない。

日々の積み重ねの大切さも感じました。

 

大人数の対話の場を作る。開催日当日以上に事前の準備が大変だったと思います。

関係者の皆さん、本当におつかれ様でした!
当日参加された皆さんもありがとうございました!

 

「鹿屋まちづくりミーティングでの出会いがあったから今こうだよね」と話せる未来がくると信じて。

以上、鹿屋まちづくりミーティング 参加レポートでした。

 

ごあんない

ユクサおおすみ海の学校

 

#鹿屋まちづくりミーティング
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