かざり(@kazali0617)です。

3/15にユナはんで開催された読むより解かる!鬼解説『LIFE SHIFT』に行ってきました!

読むより解かる!鬼解説『LIFE SHIFT』とは?

🔶 鬼解説!ビジネス書大賞2017『LIFE SHIFT』 🔶

✔ 読もうとと思ってたけど読んでない!
✔ なんとなく話題にはついていきたい!
✔ 読んだけど、もっと理解を深めたい!

的な方を対象に解説しまーす!
未読の方を主に対象にしています!

🔶 イベント概要 🔶

人生100年時代に入り、医療教育経営あらゆる領域で変化が起こります!

今世間で喧伝されてる「百姓(ひゃくせい)」的な生き方も元をたどればこの本の主張に行き着いたりと、関連書籍もあわせて、資料もバッチリ準備して臨みます!

引用:読むよりわかる!鬼解説『life shift』

 

参加したきっかけは、こちらの記事をどうぞ。

「参加したかったけど行けなかった」という方に当日の雰囲気が伝わったら幸いです。

 

主催の「しんめいさん」について

『LIFE SHIFT』を鬼解説してくれたのは、長島町の地域おこし協力隊であるしんめいさん(29才)です。

 

しんめいさんとは?

大阪府出身。東京大学法学部卒業後、DeNAにて海外向けゲームプロデューサーとして東京・サンフランシスコ・シンガポールにて勤務。2016年に教育の道を志し、同社を退職して長島町に移住。行政職員の立場で、カドカワ株式会社が手がけるインターネットの学校「N高等学校」と提携した「長島大陸Nセンター」を設立し、高校生向けの地域で学ぶプロジェクト学習プログラムの立ち上げ、運営を行う。

引用:しんめいさんのFacebookより

 

わたしが初めてしんめいさんを目にしたのは2016年の170人会議。

プレゼンターとして登壇している姿を見て「バナナの端っこ出身ですの人だ」「あの人今しゃらくせえって言ったぞ!」というのが最初の印象でした(参加した人はわかるはず)。

 

会場のようす

会場のユナはんには20名以上のお客さんが!

しんめいさんが働いている長島町をはじめ、指宿など鹿児島のあちこちから参加されていました。

 

まずは自己紹介から

会場全体で30秒ほどの自己紹介からスタート。

学生や学校の先生、会社員など、老若男女さまざまな方がいらっしゃいました。

『LIFE SHIFT』を読了した人は少なく、わたしを含めほとんどが未読という状態でした。

 

鬼解説スタート

今回、参加レポートを書くにあたってどういう視点で書こうかなあととても迷いました。

しんめいさんが話してくれた内容そのものを書くか、一参加者としての感想を書くか、はたまた『LIFE SHIFT』そのものについて書くか。

しかし、イベントの最後にしんめいさんの口から「出張します!」という言葉を聞き、3/16にしんめいさん本人のFacebookで鬼解説で使用した資料が共有されたのを見て決めました。

1、しんめいさんが話してくれた内容については書きません

理由はしんめいさんが出張講座(講座なのか?)してくれるから。

「具体的な内容が知りたいぞ」という方はFacebookでしんめいさんにメッセージにてご相談ください。

2、わたしというフィルターを通します

というわけで、ここではわたし自身が参加しながら考えたことや「あれってこうかな?」「あれはどうなんだろう?」という視点で書くことにします!

印象に残ったことを重点的に、わたしが理解した範囲で考えたことを書くので、ちょっと偏った参加レポートになるかもしれません。

 

改めて、鬼解説スタート

鬼解説はしんめいさんの自己紹介から。

しんめいさん自身本が好きで、鹿児島に来た時に「知って欲しい本がいっぱいあった」とのこと。

その思いがイベント開催に繋がったそうです。

 

発信割について

当初の参加費は2500円(フリードリンク1000円)でしたが、イベント前夜に発信割が発動されました。

 

発信割が発動された時から「参加費を下げることでより多くの人が参加できるようにしたのかな」「発信割が発動された意図が知りたい!」と思っていました。

 

発信割を発動させた理由は20×300と書かれたスライドと共に解説されました。

「今日ここにきた人だけで今日の内容を共有するより、みなさんがSNSで発信してくれることによってもっとたくさんの人に広がるといいなと思ったから」

「そういうことが増えると、鹿児島は進化すると思います」

 

イベント翌日に共有された資料の投稿にも「発信割をおこなったのも、鹿児島に共有知が増えたら絶対有益だと思ってやりました。」と書かれていて、「わ!カッコいい!」とシビれました。

鹿児島で生まれ育った者としては、大阪出身のしんめいさんが鹿児島の進化を考えて行動してくれたっていうのがとても嬉しくて!

その姿勢にカッコいいという感情が生まれました。

 

『LIFE SHIFT』について

スライド200枚くらいあったんじゃないかな。

しんめいさんの作ったスライドには鬼解説のスパイスになるネタが散りばめられていて、会場は何度も笑い声に包まれました。

 

ライフシフトによると、現在10才の子どもは107才まで生きると言われているそうです。

10才で107才なら、このままいくと24才のわたしも100才近くまで生きることになりそうです。

やば。ながっ。後70年以上もあります。

人生100年時代。「どうやって生きていこう?」

 

ある男性(29)のケース

この日度々スライドに登場したある男性。

彼はさいきん結婚し、転職したことで収入が大きく下がったようです。

そこでファイナンシャルプランナーに相談し・・ってこれ全部しんめいさん自身の話しなんですよね。

第三者が話す他人の話しって反応に困ってリアクションが取りづらいのですが、この日紹介されたモデルケースはほとんどがしんめいさんの実体験なのでリアクションしやすかった。

本人が自分のことをネタにしてるから「あ、これは笑っていいんだ」と遠慮なく笑わせてもらいました。

 

しかし、これには意味がありました。

ライフシフトは海外の方が書かれている本です。つまり、海外の文化を元に書かれているので我々日本人に当てはまりにくい部分が多々あります。

しかも翻訳本って独特の読みづらさというか日本語なんだけど言い回しが日本語っぽくないというか。ちょっと舌触りが悪いなと感じることがあるんですよね。

だからこそ、鬼解説ではしんめいさんという人間がモデルとして扱われていることで内容が頭に入ってきやすく、ライフシフトの内容も理解しやすかったです。

 

マルチステージの人生

ライフシフトによると、これからの人生は教育や労働という区別しやすいステージではなく、マルチステージの人生になるらしい。

本の中ではエクスプローラー、ポートフォリオワーカー、インディペンデントプロデューサーと書かれているそう。

ちょっとわかりにくいので、しんめいさんは探求者、複業家、事業家という言葉に言い換えていました。

 

探求者についての解説中に、心にグサッと刺さった言葉が現れました。

それはあわてて判断 ゆっくり後悔という言葉。

思い当たる節が多すぎた。

 

大学卒業〜今まで、焦って判断したことが多かったなあと。

そして大体が数週間〜数か月の後悔を経て、終わっていってるなあと。

忘れないために速攻ノートにメモしました。

 

3つのステージについて解説の後は、5分ほど休憩タイム。

 

あなたは今どのステージ?

休憩後は、5名ほどのグループに分かれ、参加者同士のディスカッションからスタート。

「3つのマルチステージがありますが、自分は今どのステージにいるか。グループで話してみてください。」

 

今のわたしはきっと、探求者。

「もっと自分を知るための研究室」をコンセプトにブログを続けているのが、まさに探求中だなと感じました。

マルチステージという考え方を知ったおかげで、今のふわふわしている自分の状況に名前がついたようで、少しだけ心が軽くなりました。

徐々に複業家、事業家へとステージを移動していきたいぞ。

 

同じグループでは、わたしと同じく探求者だなという人もいれば、「自分は複業家だと思う」という人も。

また、「今と全く反対のこともしたいと思ってる」という声もありました。

 

オカンに言えない

しかし、この3つのマルチステージ。

側から見たら稼ぎがないくせに、定職につかずフラフラして何やってるんだあいつ。と思われても仕方ありません。

今のわたしに探求者と名前がついたはいいものの、オカンに「あんた今何してるの?」と聞かれた時に「今?探求中!」とはとてもじゃないけど言えません。

「ちゃんと仕事しなさいよ」と怒られそうで怖いから。

 

有形資産と無形資産

じゃあ、探求者とニートって何が違うの?という問いから、有形資産と無形資産の解説がはじまります。

有形資産とはお金のこと。無形資産はマルチステージ同様、生産性資産、活力資産、変身資産の3つに分かれていました。

 

探求者とニートの違いは、この無形資産を積み上げるような行動ができているかどうか

・希少性がある食えるスキルを身につけつつあるか。

・健康の価値が爆増する人生100年時代。体と心の健康を保てているか。

・変身するように人生のステージを移動する力を蓄えつつあるか。

 

変身資産も3つに分かれる

そして、変身資産も自分についての知識、多様性あるネットワーク、新しい経験に開かれた姿勢の3つに分かれます。

 

わたしは現在定職についていませんが、少しずつ無形資産を積み上げられているような気がします。

色んな職業の広んな人とお話しさせていただいて、その中で得ている学びって多いよなあと。

 

人生100年時代のあれこれ

ラストは、人生100年時代の教育、時間、暮らしについて。

リカレント教育というはじめて聞く単語だったり、西野さんのサーカス!が例えに出たり、パートナーシップの変化など、考える際のフックになるキーワードが盛り沢山でした。

 

さいごはライフシフトの目次を元に「今日何を喋ったか」についておさらい。

ノートを片手に話しを聞いている人も多く、学生時代のめっちゃおもろい教授の授業を受けている時の気持ちを思い出しました。

あっという間の鬼解説。

ネタ満載でめっちゃ笑った。エンタメ×学びの場が鹿児島に生まれたぞ!

 

学校の先生が来ていた

20:40ごろ、鬼解説終了。

20分ほど余裕があったので、会場にきていた高校の先生3名がそれぞれの立場から感想を述べられていました。

 

「生徒と接する難しさの中で、新しい考え方をどう取り入れていけばいいか」「新しい時代の学生像とは」など、学校の先生の視点からの感想が聞けました。

 

会の最後は、ユナはんの店主 田仲さんの「ユナイテッドはレクリエーションかと思ってたけど、リ・クリエーションかもなあ」という話しで締めくくられました。

 

参加してみて

楽しかった!知的好奇心というか、新しいことが知れて興奮した!

170人会議でしんめいさんのプレゼン見た時もめっちゃ笑った記憶があるけど、今回も大爆笑でした。

オカンのスライドと、セーラームーンとかやばかったなあ。

「情報もって帰るぞ!」と意識しないと、爆笑した記憶しか残らなくなりそうなほど笑いました。

だから2時間という時間が全く苦じゃなかったし、リラックスしながら勉強できました。

 

しんめいさんの器用さにびっくり

しんめいさんが器用すぎてびっくりした!(不器用そうに見えるとかではなく)

日本におけるマルチステージ先駆者として、中田英寿さんを例えに持ってきたり(会場がユナイテッドのオフィシャルカフェなのでサッカー選手を例に持ってきてた)

わりと全世代がわかるネタを仕込んできたり(王貞治さんは一瞬わからなかったけど)

パワポもポップで見やすかった。

 

何より、自分を例え話に使えるくらい、しんめいさん自身が自分のことを俯瞰して見えてるのがすごかった。

見習う。絶対見習う。

おかげでただ本を読むより、理解スピードが大幅に上がったと思います。

 

人生100年時代の価値観はわりと持ってた

「人生100年ってどういうことか?」という話しで、きんさんぎんさんが出てきました。

今7才の子が107才まで生きるということは、一億総きんさんぎんさん時代になるということですよ、と。

帰ってからあゆむさん(同居人)と話していて「あ、確かに」と思ったのですが、わたし達世代って多分100年生きるという予想にあまり驚いてないんですよね。

やばっ!ながっ!とは思うけど、「ありえないでしょ」と否定はしない。

 

なぜなら、小さい頃にきんさんぎんさんをニュースで見ていたから。

幼い頃の記憶は大人になってからも度々大きな影響を与えるものですが、わたし達世代はきんさんぎんさんを見ながら「人間って100才まで生きるんだ」と当たり前のように情報として受け取ったのです。

だから、「あなたも100才まで生きるよ」と言われても特に驚かない。

 

でも、100才まで楽しく幸せに生きる術は知らないので、不安はあります。

そこで、人生100年時代を生きるためのバイブル的な『LIFE SHIFT』の考え方が支持されるのは、たくさんの人の漠然とした不安を取り除いてくれそうだからかなとしみじみ思いました。

取り除くとまではいかなくても、「これからの人生こういうことになりそうですよ」と言語化はしてくれる。

正解はくれないけど(正解は人それぞれだから)ヒントはくれるみたいな安心感がありました。

 

つまり、自分が際立つ時代ということ?

マルチステージの価値観について学ぶ中で「自分をもっと大切に」とか「自分という人間が何を考え、どうありたいか」みたいな、

「何にしても自分のことを深く知っとかないとこの先、生きづらいかもよ」と言われてるような気がしました。

「今自分はどのステージにいるのか?」について自覚的でないと、あわてて判断ゆっくり後悔することになる。

変身する時も「自分が何から何に変身したのか」を把握しとかないと、合理的に経験を積み上げられないしなあ。

「今の自分が○○だから○○をやってみたい」がわかってないと、リトリートや西野さんのサーカス!に行くぞ。と行動に移せないし、情報に対するアンテナも立たないし。

自分を見つめ直すとかBeの肩書きとかに対して「流行ってる」ではなく、無意識的にも意識的にも現代人が求めている心の動きがちょっとずつ形になってるんだと理解し直し、実践してみることで、自分自身が生きやすくなるなと思いました。

自分を見つめ直すのは、やり方がわかれば1人でできるしね。

マルチステージや無形資産の考え方が難しくても、「もっと自分を知れ!そのための行動をしろ!それを生産活動に繋げろ!」だったらわかりやすい(ちょっと乱暴だけど)。

 

ある一定世代から上(例外もいるけど)の人と価値観が合わなくなるのは当たり前。

集団としての価値に重きをおかれて教育された世代と、個人を尊重するような教育(ゆとり教育とか?)をされた世代は判断を下す時の軸が違いすぎる。

わたし達世代は今の時代に合うように育てられたわけだから、理解し合えない集団と無理にやり合う必要もないんだなって気づいて楽になりました。

わたしはわたしで幸せになるから、あなたもどうかお幸せに!縁があったらまた会いましょう!ぐらいで生きていこう。

 

シンギュラリティはわからない

度々出てきた「シンギュラリティ」という言葉。

言葉時代は知ってたけど意味はよくわかってなくて、次知りたいのはここだなと思った。

(しんめいさんも次はシンギュラリティの本を題材にしようかなって言ってた)

2045年にくるらしい新しい時代・・?

次回開催に期待ですね。

 

 

さいごに

イベント名の「読むより解かる!」については正直なところ、読むより解かったかと言われたら本を読んでみないとわかりませんが、「ライフシフトってどんなことが書いてるの?」と聞かれたらある程度説明できるようにはなりました。

(家に帰ってからあゆむさん(同居人)にメモったノートを元にある程度説明できたから)

 

書いたのを見直しながら改めて思いましたが、ここに書いてあるのはわたしが理解できた範囲とわたしに刺さった範囲のイベント内容なので、「思ったよりつまんなそう」と思った方もいるかもしれません。

機会があったらぜひしんめいさんの口から直接聞いてください。

その方が鹿児島の共有知を増やし、進化を加速させることに繋がると思うので。

というか、めっちゃおもろいから!

 

久しぶりに6000字オーバー。めっちゃ書いた。おかげで頭がスッキリした。

とはいえ、多分このイベントで学んだことはじわじわ効いてくるタイプの学びだと思うので、またブログに書くと思います。

この記事を楽しんでいただけた方は、そちらもお楽しみに。

 

しんめいさん、おつかれさまでした!

(大変かしこ松でしたっ)

次回開催楽しみにしております〜!

 

以上、かざり的参加レポートでした。

 

ごあんない

しんめいさんが翌日あげてくれた、資料はこちら。