南九州市 頴娃町では約10年空き家だった、築70年以上の一軒家を借りて暮らしています。
10年近く人が暮らしていなかった…と聞くとボロボロの古民家を思い浮かべるかもしれませんが、家の状態はとても良いです。
大家さん夫婦が長期休みの際にお孫さんと過ごしていたり、定期的に庭の草を刈っていたり。
近くで暮らす親戚の方がちょくちょく様子を見ていたらしく、壊滅的な痛みはなし。
内見では「掃除さえすればすぐにでも住めそう」と思えるほど状態のいい物件で、大家さんの家に対する優しい思いが伝わってくるようでした。
まだ暮らし始めて1か月経っていませんが、既にホッと落ち着く家になっています。
頴娃町の我が家の特徴
そんな頴娃町の我が家の特徴は、お庭がすごく広いこと。
家の周りを、庭がぐるっと1周しています。
一部はコンクリートですが、ほとんどが土。
梅雨時期に引っ越したせいか、草木の成長が恐ろしいほど早く、力強いです。
トイレの小窓から外を覗くと「あれ?あんなに茂ってたか?」と思うほど伸びるのが早い。
そんなお庭の中で、数種類の果樹が育っています。
以下、庭で成っている果樹の種類です
・富有柿
・すもも
・桃
・だいだい
・キンカン
・サワーポメロ
・びわ
出典:大家さん
お、多い。状態のいい一軒家を借りられただけでも奇跡的なのに、庭付き。
しかも果樹までついてくるとは…ありがたすぎる。
「季節ごとに色んな実がなるからね〜」と笑顔で教えてくれました。
すももが熟すのを待つ日々
バーチャル野郎こと、同居人の歩さん。なんと、すももが好きらしい。
振り返れば鹿児島市で暮らしていた時に、商店で発見したすももに興奮していたような。
移住して1週間ほどたったあたりから、たまに庭のすももをもぎっては
「まだ固い」
「もうちょっとで甘くなりそう」と待ち遠しそうにしていました。
そして移住して20日ほどが経った昨日(6/25)空梅雨な令和元年ですが、明日から天気が大きく崩れそうということで、庭のすももを採れるだけとることに。
それまでもちょくちょく採っては食べて楽しんでいたのですが、あまりにもたくさんの実がついていて生では食べきれなさそう。
せっかくなので処理をして、数種類のシロップを作ることにしました。
庭でまさかの、すもも狩り
最初は手の届く範囲から。既に成熟が進んで柔らかい実もいくつか。
我慢できなかったのか、歩さんはその場でかじっていました。
あらかた下を取り終えたら、ハシゴを使って上の実を。
3〜5つほど密集して成る、すももの実。
熟しているからか、1つ実を取ったら反動で近くの実が落ちてしまうことも。
自分の家の庭でまさかの、すもも狩り。
こんな体験ができるのも、ローカル暮らしのいいところだなあと思います。
持ち上げられないほどの大量のすももを獲得。
全部取りきれなかったのに、これだけの量。豊作です。
洗って干す
加工するために採れた大量のすももを洗います。
1つずつキレイにする前に、まずは外の水道で一気に。
続いて台所に移動。1つずつ軸を取り、水分を取る作業へ。
これが結構大変だった。はじめは楽しいんだけど、しばらくすると単純作業に飽きがきて、手も痛くなる。
幼い頃、梅や栗を大量に処理している婆ちゃんを見ていたけど、あれはこんなに大変だったのか…。
見ているだけじゃなくて、手伝えばよかったなあ。
途中で米が炊けたので夕食を挟みながら、2人がかりで洗っては拭いてを繰り返す。
なんとか無事に全てが終わって、一晩室内で干すことに。
お互いに、よく頑張りました。
昨夜のすもも仕込み作業の様子。持ち上げきらないほどの袋に詰まったすもも達。全部我が家のお庭で採れました👏🏻
頴娃町では空き家をお借りして暮らしていて、庭に果樹の木が数種類、数本あり今はすももが大量に。1本の木にたくさんの実がついています。
シロップやラム酒漬けにする予定😁 pic.twitter.com/bHXGTjz2T4
— かざり (@kazali0617) 2019年6月26日
どんなシロップができるかは、お楽しみに〜!
現段階(6/26)で終わっている作業は、ここまで。
次は消毒をして瓶に詰める作業かな。まだ瓶も氷砂糖もないけれど。
頴娃町暮らしでは
「まさかこんな暮らしができるなんて」の繰り返しです。
地域のコミュニティに歓迎してもらえるなんて。
お向かいさんからピーマンをもらえるなんて。
自宅以外でWi-Fiを繋げて作業ができるなんて。
今回の「まさかこんな暮らしが」は、お庭で採れた果物でシロップが作れるなんて。
(まだ完成してないけど)
お庭にすももの木を植えて育ててくれた、これまでの歴史に感謝です。
これから同じ場所で過ごす者として、末長く味わっていきたいと思います。
今のところ考えているのは氷砂糖とすももを交互にするやつと、ブランデーに漬けるやつ。
まだ瓶に詰めてもないのに、カビてしまわないか心配です。
うまいことできたら報告するので、お楽しみに。
何事も気長に捉えなくては、ですね。
すもものゲシュタルト崩壊が起きそうだった…。
— かざり (@kazali0617) 2019年6月25日