東京の泊まれる本屋さんから
かざり(@kazali0617)です。
3月末にふと「東京に行こう」と閃き、一緒に暮らしている彼に同行のお願いをして、あっという間に今日になりました。
東京にきたのは大学4年生の1人旅以来。
22歳のゴールデンウィークに洋楽のライブを見るために、1人で鹿児島空港から飛行機に乗った。
東京にきている理由は、特にない。
見たいライブがあったわけでも、食べたいご飯があったわけでも、見たい景色があったわけでもない。
「いつか仕事として東京に行きたい」という希望に似た大きな目標を持ってはいるけれど、そんな夢みたいな話し、今日明日叶うはずもない。
そういうドキドキは日々を淡々と、コツコツと積み上げた先に突然現れるものだ。
今日こんな風にブログを更新するまで、なぜ自分が東京にいるのか。
経済的余裕なんてないのに、なぜ往復2人で5万円近くする飛行機を予約して、ここにいるのか。
「時間ができたから」
「学びが欲しいから」
まともな理由っぽい姿をした、誰でも口にできる言葉が目の前に浮かんだ。
自分は大学〜これまで、IターンやUターンで鹿児島に訪れた人によくしてもらい、育ててもらった。
そんな彼ら彼女らが見てきた景色を自分も見てみたい。だから、飛行機に乗った。
これは目の前に浮かんだ言葉で、一番まともだったやつ。
実際「今回はなぜ東京に?」と聞かれた時に、スラスラと口から言葉がでたので、間違いではないんだろう。
嘘ではないんだろう。
でも泊まれる本屋、BOOK AND BED TOKYOで本に囲まれながら眠り、東京の道路を走る車の音で目が覚めた時。
気づいてしまった。
自分がここにいる理由に。
正確にはきちんと受け止められた、だけど。
わたしが東京にきた理由
わたしがここにいるのは
ただ刺激が欲しかったから。
それらしい理由を口にだしても腑に落ちなくて胃がモヤモヤしたのは、本当の理由が世の中一般にありふれすぎていて、なんかちょっと、微妙だったから。
刺激を求めて東京に行く人なんて、数え切れないくらいいる。
その大勢の中の一人として飛行機に乗り、電車に乗っている自分が、なんかもう可哀想で。
可哀想な自分が可愛くて、認めたら傷ついてしまうような気がして目をそらしてた。
でももういいや。1400万人。
いやきっとそれ以上の数の人間が呼吸をしている街で張る見栄なんて誰も気にしない。
おはよう、東京。
わたしは刺激が欲しくて本土最南端の佐多岬を有する南大隅町佐多から、車で2時間かけて鹿児島空港に行き、スカイマークに乗ってやってきました。
機内で無料で配られたキットカットとホットコーヒーを、飛行機代の元を取るんだと卑しい気持ちで胃に流し込みました。
おはよう、東京。
3年ぶりの東京は相変わらず人が多くて、誰が最初に言ったのか、本当にお祭りみたい。
羽田から品川駅へ。
そんなにたくさん同じ内容を移す液晶が必要ですか。誰が見てますか。
わたしのように刺激を求めて東京を目指した、田舎者が見あげますか。
そうですか。
おはよう、東京。
オリンピックの広告がたくさん。
佐多ではそもそも広告自体をこんなに見ません。
すごい。資本主義が溢れている。
2泊4日の東京旅。
1日目は佐多で毎日のように声をかける野良猫の代わりに、たくさんの人を見ました。
佐多で出会う人の1か月分。いや半年以上。
それぐらい大勢の人とすれ違いました。
今日は最先端の刺激を求めて、チームラボを見に行きます。
昨日はきれいに晴れていた東京。
今日はあいにくの雨だけど、東京という街の色んな姿が見れて嬉しいです。
東京旅2日目。
お金に余裕はないけれど、刺激を求めてあちらこちら。
限りあるお金と時間を、あなたに捧げます。
その代わりにどうか、求めている刺激を。