親の支配下から脱出できるかが、大人になってからの「幸福度」に大きく関わる。

もう何周めかわからない読書沼にハマってます。

かざり(@kazali0617)です。

さいきんは暇さえあれば本を読んでます。

 

昨日も1冊読み終わりました。

憧れのお姉さまに貸してもらった本です。

や〜、エロすぎた!

村山由佳さんの『ダブル・ファンタジー』

村山由佳さんの本。

恥ずかしながら初めて読みました(たぶん)。

おかげさまでめちゃめちゃ息切れしながら読みました。

すごかった。エロかった(それしか言ってないぞ)。

 

わたしにとってはほとんど官能小説でした(官能小説あまり読んだことないけど)。

中島春菊先生をはじめ、BL系のちょっとエッチな小説は読んだことありましたが男女の恋愛、それもダブル不倫をはじめとした複雑な大人の恋愛ものは初体験でした。

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズは映画を見てからどうしても続きが知りたくなって、全巻読んだけど、あれは異国が舞台。

 

なんか、同じ日本人ってだけで、ああも自分事として読めてしまうものなんですね。

すごかった。

ああはなりたくない

わたしが読んだダブルファンタジーは、上・下巻の2冊に分かれています。

上巻は主人公の奈津の心の変化が大きく、それに比例するように行動も大胆になります。

ちょっとだけネタバレをすると、旦那さんと別居するんですね。

そのシーンを読んでいて「絶対ああはなりたくない」と強く思いました。

 

彼と同棲して2年ちょっと過ぎたわたし。

「彼とこのまま結婚するのかな〜」と漠然と考えたりもします。

だからこそ、ああはなりたくない。

もうね、なんだかめちゃめちゃ不幸せそうに見えてしまった。主人公の奈津が。

だからわたしは、きちんと予想を立てて対策を練って、生活していきます。(読んだことない人にはわからないよね。気になった人は読んでみて!)

精神的な親殺しって大事

学生時代に所属していたゼミの教授から精神的な親殺しと子殺しという話しを聞いたことがあります。

言葉だけ見るとだいぶ過激なんだけど、親子の精神的な自立のことです。

親離れとか子離れと表現することもありますね。

 

この話を初めて聞いた時に、自分と母の関係を考えました(父は離婚してます)。

たぶん、割とできている方だと思う。

理由は、母からの意味のない連絡が全くないこと(元気?とか、ご飯食べてるの?がメインの連絡)と、家族に関する連絡が全部事後報告だから。

母は母の親。わたしから見て祖父母と3人で暮らしています。わたしが中学生まで実家で暮らしていた時は4人家族でした。

先日、じいちゃんが救急車で運ばれたらしいです。わたしはその情報をじいちゃんが回復した後に知りました。

これって、わたしという娘の存在を過度に自分の支配下に置こうとしていない、そして、全くあてにしていないってことだと思うので、娘としてはめちゃめちゃ気が楽です。

わたしも精神的に母に泣きつくことはなくなりました。(今は頼れる人が近くにいるし)

 

精神的な親殺しと子殺し。これができているかどうか。つまり、親の支配下から精神的に抜け出せているかが大人になってからの幸福度に大きく関わるなあとダブルファンタジーを読んで改めて思いました。

ついついエロスに目が向いてしまう小説だけど、実はそこが物語の肝なんじゃないかな。

その割にはけっこう描写が少ないけど。

高尚なエロ本

性的な描写が多いけど、言葉遣いがすごくきれいです。

ブツの名を直接物語に載せることなく情事が進むので、読んでいてなんか気持ちいいというか、うーん。高尚なエロ本です(色々誤解を招く言い方だけど)。

わたしは大学時代の性にアグレッシブな時代を思い出しました。

「あの頃みたいな恋愛は、もうこりごり」と思っているので、だからこそ「奈津みたいにはなりたくない」と強くつよく思いました。

たまに冒険したくなる日がないわけじゃないけど、今の幸せを壊す必要はない。

 

とまあ、口が滑ったところでお終いにしましょう。

『ダブル・ファンタジー』は内面に切り込んだ部分が多いので、読んでてしんどい部分もありますが、「奈津(主人公)がそれでいいならいいよ」とある意味、達観できる作品でもあります。

恋愛や男女関係を学ぶという意味で、若いうちに読むのがオススメかな〜。

知らんけど。