映画「リリーのすべて」の1シーンが頭から離れなくて、胸が苦しい

かざり(@kazali0617)です。

あなたは、映画リリーのすべて を見ましたか?
見たあなたもきっと、あの1シーンが印象にのこっているはず。

夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。

風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、
ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。
それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー”という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。
一方のゲルダは夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー”こそアイナーの本質であると理解していく。

 

性別の壁をのりこえる主人公が魅力的

主人公のアイナー/リリーを演じるのは、ハリポタシリーズ最新作のファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅でも同じく主演を演じている、エディ・レッドメイン

日本での人気も高い、イギリス出身の34歳の俳優です。

リリーは、世界ではじめて性別適合手術を受けた人物だとされています。

エディ自身が中性的でうつくしい佇まいをしているので、頭では男性が女性の格好をしているとわかっていても、そのうつくしさに何度も見惚れました。

はっと、息がとまるほどうつくしいです。

個人的には、はじめてアデル、ブルーは熱い色を見た時の感じに似てます。

あれも性別の壁をのりこえる映画だったな。

 

 

見ようと思ったきっかけは?

小さいころわたしは男の子になりたかったです。

服装はズボンを好み、高校卒業まで制服以外のスカートをもっていませんでした。

言葉遣いも、ふるまいも男らしさを意識していました。

今は、女性としてふるまう楽しさや魅力に気づき、女性としてのじぶんを受け入れてますが、少しでも何か違ったらリリーのような人生を送っていたかもしれません。

そんな経緯があり、アデル、ブルーは熱い色など、性別の壁をとっぱらうような映画に魅かれます。

リリーのすべても、予告を見た時から「いつか見るぞ」と心待ちにしていました。

 

頭から離れない1シーンとは?

わたしの頭から離れない1シーンは、主演のエディが鏡の前で裸になる場面です。

文字通り裸。

大抵の映画では局部を写す場合モザイクがかかりますが、かかってなかったです。

かかるものだろうと思って見ていたので、びっくりしました。

でも全然いやらしくないんです。

そのシーンは男性であるアイナーの中に存在する女性リリーが表面化する場面です。

映画的にも重要な場面だからモザイクなしで表現したのだと思います。

そのシーンのエディがうつくしすぎてほんとうに頭から離れません。

ずっとそのシーンがぐるぐると脳内で再生されています。

 

後半は、アイナーと妻の関係に惹きつけられる

それ以降の物語は、表面化したリリーがアイナーを追い越し、男性の体をもって生まれたものの女性として生きていくことを望むようになります。

でも、アイナーには妻がいました。

リリーのすべては、世界ではじめて性別適合手術を受けた主人公とその妻の愛の物語です。

愛の物語というと陳腐な言葉に感じてしまうかもしれませんが、若い男女のふわふわした恋愛とは一線を画します。

わたしには妻の感情にどんな変化があり、どうして最後まで愛せたのかわかりません。

でも、ほんとうにうつくしい映画でした。

理解できない部分があるからこそ、映像のうつくしさが印象に残っているのかも。

妻のゲルダがいたから、アイナーは本当のじぶんを見つけたんだろうけど、それは2人を笑顔にすることではなかった。

映画を見た直後で興奮もありますが、リリーのすべてを見たことでまだ知らない自分のなかの自分が表面化して誰かを困らせてしまうんじゃないかと怖くなりました。

他の方にも見てもらっていっしょに語り合いたい気分です。

リリーのすべて、よかったら。

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