南薩縦貫道に感謝している
かざり(@kazali0617)です。
先日、長島町の地域おこし協力隊でありシェフでもあるカイユーヤくんと
衣服再生家(タンスの肥やし)のサトーコーヨーさんが主催する、インディゴワークショップに参加しました。
@ayumusmsm 君が、今日のニューリサイクルワークショップの素敵な動画を撮ってくれました!ありがとう!! https://t.co/69hKR8ha7g pic.twitter.com/iSwLWVIhQu
— 衣服再生家 ♻︎ サトーコーヨー (@kohyohsato) 2019年6月10日
染めるためにわたしが持参したのは、長袖シャツと学生時代に購入した白衣。
2着とも、ここ1年ぐらい着ていません。
シャツは襟元の黄ばみが気になって着なくなり、白衣は学生時代に購入したものの、卒業後はたまにブログのサムネイル用に着るぐらい。
それも佐多で暮らし始めてからは暮らしの中で写真素材が溜まるので着用回数が減り、長いことタンスで眠っていました。
染め自体は以前マルヤガーデンズの屋上で体験したことがあり、今回は2回目。
とはいえ前回は手ぬぐいだったので、洋服のような大きい布を染めるのは初めて。
洗って絞って浸して、染める。
今回は鹿児島県 長島町指江(さすえ)の気持ちいい青空の下で、布を藍色に染めたお話しです。
長島町「あさひや」について
ワークショップの様子の前に会場の、あさひやについて。
あさひやは、鹿児島県 長島町指江(さすえ)にあります。
昔旅館として使われていた築100年ほどの建物を、長島未来企画が購入。
2019年の始めごろから地域おこし協力隊や町の方々が中心となり掃除や片付け、更に壁塗りやキッチン制作などのリノベーションを行ったそう。
名前の由来
あさひやという名前の由来は、この場所が元々朝日屋旅館と呼ばれていたから。
指江で暮らす人々が集う場所だった、朝日屋旅館。
あさひやという名前を引き継いだ背景には、再びここに多くの人が集まってほしいという思いがあります。
管理人は長島町 地域おこし協力隊のカイユーヤくん。
彼自身あさひやで暮らしながら、今後は民泊や食堂を始めるみたいです。
近くには長島中学校があり、ゆくゆくは学童や公民館のような使い方もしていけたらと。
すでにグーグルマップに登録されているので、よかったら参考にしてください。
インディゴ染めワークショップの様子
インディゴ染めの世界へ導いてくれるのは、衣服再生家(タンスの肥やし)のサトーコーヨーさん。
南九州市在住で現在は、京都、大阪、鹿児島の3拠点で活動しています。
ワークショップには長島町内外から、15名ほどが参加。
まずは、あさひや管理人のカイくんのご挨拶から。
続いてコーヨーさんの自己紹介。
カイくんとコーヨーさんは数年来の付き合いで、お互いに尊敬している存在らしいです。
布を洗う
染める布はそれぞれが持参したシャツや靴下、帽子や枕カバーなど。
わたしは長袖シャツと白衣を染めます。
主な工程は、こんな感じ。
まずは水で洗った布を洗濯機で脱水し、鍋に煮立った墨(墨汁と水が混ざったもの)に布をつけます。
これをやらないと、きれいに色が入らないらしい。
手袋をつけて墨汁を絞った後は、再び洗濯機で脱水。
ある程度墨汁が絞れたら、いよいよインディゴ染めへ。
インディゴ染めは、空気に触れることできれいな藍色に変わります。
空気に触れる前は深い緑色。現場では「わかめ、わかめ」と盛り上がりました。
たっぷりの染料に静かに布をつけ、少し待つ。そしてゆっくり引き上げる。
布が染料に浸ったら体に染料が飛び散らないように慎重に、ゆっくり布を絞る。
藍の滴りがなくなったら布を開き、空気に触れさせる。
染料から引きあげた瞬間は黒に近い色だった布が、じわじわと深い藍色に。
「染料につける、絞る、空気に触れさせる」を3回繰り返して、染めは完了。
そしてハンガーにかけて乾燥させること、約10分。
「終わった〜!布を染めるってこんな感じか!」とホッとしていたら、最後に色止めの工程が。
お酢と水を混ぜた液体に染まった布を入れます。これが色止めになるらしい。
その後はちょっと洗濯して、再びハンガーにかけて乾燥。
染めた布は持ち帰って自宅で洗濯。
最初は色が落ちるので、他の洗濯物と分けるのがベター。洗剤は入れてもいいみたいです。
何度か洗う内に色が安定して、普段使いできるようになります。
白衣の変化
染め上がったわたしの白衣、期待通りすごくカッコよくなりました!
服として捉えると布の面積が大きいので、きれいに染まるか心配でしたが、最高の色合いに。
(わたしは長袖シャツに気を取られ、ほとんどコーヨーさんが染めてくれた)
白い時はいかにもすぎて着る機会が少なかったけど、トレンチコートみたいになったので着れる。嬉しい。
インディゴ染めの後は、おいしいランチを
染めを楽しんだ後は、カイくん手作りのランチをいただきました。
今後は食堂をオープン予定ということもあり、すごくおいしかった。
使っている食材のほとんどが長島町産。
全部おいしかったけど、中でも地元のお味噌屋さんcocoromiso | 食は時間を作るのもろみを使ったパスタソースが絶品でした…!
カイくんのインスタでは、あさひやで調理・撮影されたワンプレートが美しく更新されています。
見てもおいしい、食べてもおいしいカイくんの料理。
あさひやの食堂がオープンした際は、ぜひお立ち寄りください。
さいごに
何度か遊びに行っている長島ですが、今回は初めて指江という地域に足を運びました。
規模的には指江の方が大きいとは思うのですが、なんとなく佐多で暮らした港町に似ていました。
そこに向かう道は大きな木で挟まれていて、携帯のマップを頼りに、ひたすら車で走る。
するとポツポツ民家らしい建物が見えてきて、いつの間にか小さな町の中に入っている。
中学校があって、スーパーやガソリンスタンドがあって。
人はあまり通っていないけど、小さな川の側にはかわいらしいお花が咲いていて。
多分日本全国どこにでもある光景なんだと思います。
鹿児島にしかないってことはあり得ない。特別なことではない。
でもそこで自分の体を使って体験したことや、そこで生まれた思い出は、誰がなんと言おうと特別で。
あの日、あの場所、あの人たちがいたから楽しかった。おもしろかった。おいしかった。
「朝日屋旅館」改め「あさひや」では、これからたくさんの特別が生まれ、多くの人にとって大切な場所になるんだろうな、と思います。
長島で藍染めしたタンスの肥やし達を自宅の洗濯機で洗って干している。
なんだこれ。夏真っ盛りのような気持ちのいい窓際は。おい。最高か。 pic.twitter.com/tU2nnRCOgy
— かざり (@kazali0617) 2019年6月12日