南大隅に移住して半年。「ねじめびわ茶」を作る十津川農場さんに出会いました。

2018年11月にブログが2周年を迎えた。
自分で作った大事なブログ。

誰かとお祝いしたくなってイベント開催を決めた。

場所は鹿児島市内。
半年前まで住んでいた町なのに心は随分と離れてしまったようだ。

「お土産とかいいんじゃない?」

お誘いした先輩からのアドバイス。

確かにせっかくなら今住んでいる南大隅の何かを届けたい。

パッと頭に浮かんだのはねじめびわ茶だった。

 

十津川農場

ねじめびわ茶は鹿児島県南大隅町根占(みなみおおすみちょうねじめ)で生産されているお茶だ。

十津川農場(とつかわ農場)で作られている。

 

その名の通りびわの葉を使っている。

約1年成長した硬く大きな葉を、まずは手作業で枝から外す。

初めてびわの葉を見た

 

次に機械で細かく裁断。細かくなった葉は水で洗い、つける。

きれいになった葉っぱはビニールハウスに並べられ、カラカラになるまで干す。

緑だった葉は少しずつ色を変えていく

 

カラカラになったら焙煎へ。香ばしい香りが工場内に漂う。

約15分、機械で焙煎する

 

小包装は機械が担当。次に人の手と目が入り、お店で見る姿へ変わる。

最後は金属探知機にかけられ、問題なければ商品として全国に届けられる。

飲みやすいタグ付きティーバッグ

 

「ねじめびわ茶」との出会い

わたしとねじめびわ茶の出会いは南大隅に移住する前、住む家を探していた時だ。

最初に紹介された町営住宅は広くて窓からの景色も良かったけど、なんとなく嫌だった。

妥協する選択肢もあったけど住む家は大事。大変だけど1から探すことにした。

 

おかげで鹿児島市と南大隅の往復が増えた。

慣れない移動と家探しにヘトヘト。そんな時に泊まらせてもらった友人宅で飲んだお茶。

それが、ねじめびわ茶だった。

ねじめびわ茶はきれいな茶色がでる

 

疲れてた。体も心もエネルギーが足りてなかった。

だからだと思うけど、スッと体に入ったそのお茶はなんかすごくうまかった。

ヘトヘトで眠りを求めてた体に、お風呂に入るくらいの元気が戻ってきた。

 

「わたしはこれからこのお茶を飲みながら南大隅で暮らすんだな」と感慨深くなって翌日コンビニで小さいパックを買って帰った。

「あっちでの生活に少しでも早く慣れるように」と鹿児島市の家で飲みはじめた。

 

お問い合わせから送ったメール

友人宅で出会った思い出のねじめびわ茶。

できれば2周年記念のお土産として参加してくれる人に渡したい。

とはいえ買って渡せるだけの資金がない。今月はガソリン代だけでもギリギリなのだ。

さてどうする?

「これはもう直接お願いするしかない・・!」と勇気をだしてメールを送信。

するとトントン拍子に話しが進み、なんと協賛してくれることに!

 

どんな展開やねん、と内心ツッコミつつも、対応してくれた十津川農場に大感謝だ。と心の中で拝んでいたら社長ともお会いできることに。

本当にどんな展開やねん。

展開が早すぎて緊張もしなかった。

おかげでびわ茶で淹れたというコーヒーのおいしさを覚えている。

スッキリした味わいで飲みやすいのだ

 

なぜ協賛してくれるのだろう?

協賛が決まったのは本当に嬉しかった。

イベントに参加してくれる人にわたしの好きな南大隅を届けられる。

最高の展開だ!

でもふと頭に浮かんだのは

「南大隅町に移住して半年程度のわたしになんで協賛してくれるんだろう?」

十津川農場の事務所と工場

 

よくよく話しを聞いてみると社長は奈良県出身。

元々は福岡でアパレルの仕事をしていたらしいが色々あり、縁もゆかりもない根占の地で59才で起業したらしい。

今は77才なので18年前の出来事だ。

「カーネルサンダースみたいですね」と言おうとしてやめた。協賛を取り下げられては困る。

 

18年間故郷ではない地でお茶を作り続けている。

つまり、社長も移住者だったのだ。ということは会社丸ごとよそ者である。

わたしといっしょだった。

 

とはいえわたしは半年、社長と会社は18年だ。月日が違いすぎる。

今のわたしに見えていない町の良さや変化をたくさん知っているんだろう。

そうじゃないと見知らぬ土地で18年も続けられるわけがない。きっと少しずつ着実に歩みを進めていったんだ。

わたしもがんばらねば。

 

南大隅に移住して半年。

中々思うように町の人とコミュニケーションが取れずやきもきしていたけど、ちょっと救われた気がした。

ああ、あの時ねじめびわ茶をだしてくれた友人にお礼を伝えなきゃ。

 

ねじめびわ茶のコピー(自作)

最後はわたしが考えたねじめびわ茶のコピーです。

11/16はこんな気持ちを込めて参加者の皆さんにお渡しさせていただきます。

 

ねじめびわ茶は
世界一おいしいお茶ではないかもしれない

でもそれがいいんです

だって世界一おいしいって
体がびっくりしちゃいそう

値段もきっと高いでしょう

 

ねじめびわ茶を作っている人の願いは
「毎日おいしく飲んでほしい」

だから品質チェックを入念に
アクやエグみがでないように、丁寧に製造しています

毎日飲んで欲しいから
価格は高すぎず、でも安すぎず
安すぎたら安定供給できないから

 

ほどほどにおいしく、料理にも使える賢いやつ

「あなたの健康を保証します!」とは言い切れないけど
ホッとする時間を作るぐらいはできるかも

 

南大隅町根占の「ねじめびわ茶」

本土最南端から
あなたの日常のドリンクへ

 

11/16、お楽しみに。