もうクーラーいらないな〜
かざり(@kazali0617)です。
鹿児島県の北に位置している伊佐(いさ)ではもう口から白い息がでているらしい。さすが米どころ。
本土最南端 佐多は半袖でもまだ大丈夫。夜は冷えるので寝るときは毛布をかぶってますが。
台風が過ぎるごとに冬が近付きますね。
今日は強い台風24号を佐多で体験したことで、他人事が自分事に変わったについて。
本当の意味で自分事として捉えるって難しい。
でも環境と条件が揃ったらあっという間に自分事化したな〜という話しです。
強い台風24号がやってきた
9/29の夜から9/30にかけて強い台風24号が鹿児島県にやってきました。
佐多ではあちこち通行止めになったり家の扉が壊れたり。隣の家は雨どいが外れてぶら下がっていました。奄美大島では灯台が土台だけ残して消えたそうですね。
毎年いくつもの台風が通過する鹿児島県。強い雨風には慣れているはずなのに台風24号は桁外れのように感じました。
我が家の台風対策
前回の台風時に一瞬の停電が数回起こったのでケイタイやバッテリーの充電をフルに。彼はお風呂に水を貯めてくれました。
対策らしい対策はそれくらい。
食料については近くのスーパーが19:00閉店。1番近いコンビニまでは車で20分という環境で暮らすようになったことで日頃からある程度蓄えていたのでとりあえず問題なし。
台風被害
台風で1番怖かったのは雨風が家の壁に打ち付ける音と家が揺れること。
特に大きな被害はでなかったものの朝とつぜん電気が消えて「前もすぐに復活したし大丈夫か〜」と楽観していたらそのまま夕方まで約9時間停電。
停電になってから気づきましたが我が家は雨戸を閉めると外の明かりが入るのは玄関だけ。
「電気がないとこんなに薄暗いのか」と新しい発見がありました。
電気があればゲームをしたり本を読んだりしたんだろうけど薄暗いと、あれ?だんだん眠くなってきた。
気圧の変化のせいか頭がすごく重かったのもあり停電した約9時間はほとんど寝て過ごしました。
我ながら神経が図太い。
しかしよくよく考えてみると台風が来る度に停電するってけっこう大変。
今回は寝てやり過ごせたからほとんど困らなかったけど、大事な締め切りを抱えていたらPCが使えない。何か緊急で電気が必要な場面がでてきたらどうしたらいいんだろうと若干不安になりました。
台風が通過した夜と翌日
9/30の夕方に電気が復活。
それまでは充電が減るのが心配であまり触ってなかったケイタイでFacebookを開いてみると「あれ?あちこちで停電してるぞ?」
わたしが見た投稿では肝付、桜島、頴娃も停電していて「停電してたのって佐多だけじゃないんだ」と安心しました。
みんな困ってたんだ。困ってない人はバッテリーや発電機を持ってたりちゃんと備えてたんだ。そうじゃない人もロウソクで照らしたりしてたんだ。なんか楽しそう。
でも不思議。
「台風で停電」という投稿はこれまでも見ていたはずなのにこんなに安心したのは今回が初めてでした。
鹿児島市で暮らしていた時も見ていたはず
今回の台風ほど強くなくても鹿児島市で暮らしていた時も台風はきていました。
その時も鹿児島県内各地で停電は起きていたはずで(実際のFacebookの投稿にも「2年前の台風より〜」という投稿も見られた)
それをFacebookに投稿した人もいたはず。
だけど今まではどこか他人事。「大変そう」ぐらいにしか思っていなかった。鹿児島市では停電が起こることはほとんどないから。
しかし今回自分の家も停電したことで一気に自分事に。
「大変そう」からもっと踏み込んで次停電した時はどうやって過ごそう。どんな備えをしていたらいいんだろう。と投稿を見ながら自分が使えそうな情報を集めていました。
眺めているだけでは自分事にならない
今回の他人事が一気に自分事になった体験で感じたことは、近い環境で似たような体験をしないと本当の意味で自分事化するのは難しいということ。
今回の場合は近い環境=ローカル。似たような体験=停電。
Facebookで「停電しました」という投稿を眺めているだけでは他人事から抜けだせなかった(抜け出す必要があるかどうかはおいといて)
自分も停電してみて初めて共感できた。想像だけで共感できないなんて愚か。だけどこれっていろんな問題と重なっているように見えました。
わたしに近い話題だと役場担当者と地域おこし協力隊のすれ違いとか。
両者とも言い分はあるし立場の違いもある。それはわかってるんだけど近い環境で似たような体験をしていないから中々本当の意味で理解できない。共感できない。
他には世代間の認識のズレとか。
生まれた時代が違えばその人が抱える背景も変わる。でも今という時代が同じだから後ろに抱えた背景を読み取れずに衝突してしまう。
今までのわたしは停電したことがなかったからそれを経験した人の気持ちがわからなかった。でも今は少しわかる。
そんな風に自分事として考えられる範囲が少しずつ増えていけばいいなと思いました。
おまけ
9/30の朝停電してすぐにFacebookに「停電した」と投稿した時のわたしは
「佐多停電しました。なんかあったら助けてください」「聞いてよ〜。停電しちゃったよ〜」と誰かと不安な気持ちを共有したかったのかもしれない。
コメントやいいね!がつく度に「あ、見てくれたんだ」と安心しました。
朝から停電だったけどさっき電気戻った。暇だった。雨戸を閉めるとこの家は玄関のドアからの灯りしかない。いい気づきと体験だった。大きな被害はなさそう。
Wi-fiも消えちゃうから台風時の時間の使い方の工夫が必要だな。そんな悠長なこと言ってる割にめっちゃ怖かったけど…。
— かざり🤳鹿児島県佐多(さた) (@kazali0617) 2019年9月30日