生まれも育ちも鹿児島県

かざり(@kazali0617)です。

地方に住んでいると「外からもっと人が来てほしい」という声をよく聞きます。

よく聞きますが、これって外から人がきた場合の関係作りまで考えて発しているのでしょうか?

 

僕は人脈が来たと思ってます

学生時代にインターンをしていた時にインターン先の上司のイベントに参加したことがあります。

ゲストには、東京から鹿児島にI ターンで移住してきた男性が迎えられていました。

ゲストの男性はかっこいいウェブメディアの編集長をしていて、パートナーの出産の為にしばらく鹿児島に暮らすという選択を取っていました。

 

この時上司がゲストの男性を会場に紹介する時に口にした言葉が、とても印象に残っています。

6年経った今でも鮮明に覚えているくらい。

それは「僕は人脈が来たと思ってます」という言葉。

誰かのことを紹介する言葉としてあまり馴染みがないから印象的だったのか、人脈が来たという言葉にひっかかったのか・・。

とはいえ意味はよくわかってなくて、ピンときてなかったです。

しかし、先日この時の上司の気持ちがわかったような気持ちになった出来事がありました。

 

外から人が来るってこういうことか!

きっかけは長島のしんめいさんと、南大隅の山下さんのイベントに参加したこと。

2人とも県外出身で地域おこし協力隊として今は鹿児島を拠点にしています。

 

しんめいさんと山下さん。2人のイベントに参加している最中に「あ!外から人が来るってこういうことか!」と実感しました。

直後はこういうことの部分を言語化できなくて、ノートにも「外から人が来るってこういうことか」とメモしただけ。

でも最近ちょっと言語化できました。それは「外から人が来るってこういう楽しいことが増えるってことなんだ!」

 

2人が鹿児島に来なかったら・・?

しんめいさんが鹿児島に来なかったら『LIFE SHIFT』の鬼解説を聞くことはなかったし、笑いと学びが同じ空間にあるエンタメ要素満載な学びの場は作られませんでした。

山下さんが鹿児島に来なかったら20代の映画監督の作品をスクリーンで見ることはなくて、「山下さんが2020年までに全国公開映画を作るなら、わたしは2020年までにちゃんと物語を完成させよう!」と胸に決めることはなかったです。

外から人が来るということ。それはとても刺激的で楽しくワクワクすることでした。

 

学生時代にインターン先の上司が「僕は人脈が来たと思ってます」と口にした。

きっとあの時の上司も今のわたしのようにワクワクしていたんだと思います。

だって記憶の中の上司は、いたずらっ子が最高のいたずらを思いついた時のような顔をしていたから!

 

ワクワクしたら、応援する

と、ここで終わってしまったら、わたしはただ外からきた人に楽しませてもらっているだけになってしまいます。

何が言いたいかというと、「あ〜楽しかった!」で済ませたら消費しているだけ。

外から来たワクワクに乗っかってこそ、地方に住んでいる者の外から来た人に対しての礼儀ってもんじゃないですか。

いっしょに踊ってナンボじゃないですか。

 

ただの消費にならないようにわたしなりにできることはないかな?と考えた結果思いついたのが、当日のようすをブログに残すことでした。

ちゃんと彼らが鹿児島でやったことを、文章という形にして残しておきたかった。

誰にも頼まれてないけどわたしは、残すことがすごく大事だと思ったんです。

 

彼らはいわば、外から来た挑戦者。

待ち望んでいた存在が鹿児島にやって来たんだからいっしょに踊らにゃソンソンです。

そういう地方の人の姿に挑戦者は、「ああ、ちょっとは認められたのかな」とまた次のためのエネルギーをチャージできるのだと思います。

応援したり、いっしょに踊ったり。その楽しさが繰り返されることで、おもろい地方って作られていくんじゃないでしょうか。

 

 

外から来た人に刺激されて、わたし達も変わっていく

人口減少、少子高齢化。今までの社会システムが通用しなくなっていることは鹿児島という地方に住んでいても感じます。

まったく変わらずに今の生活をキープしていくのはちょっと難しそう。

じゃあどうするか?前向きに楽しみながら変わっていくしかない。

人口が減ってできないことが増えるなら、できることを際立たせていく。

人手不足で手が回らないなら、「そもそもこれは必要か?」と問い直してみる。

 

でも地方にいる人間だけじゃ中々難しかったりします。

でもしんめいさんや山下さんを見ていると「外から来た2人があんなに楽しそうにやってるなら、自分もやりたいことをちゃんとやらないとな」と思わされます。

思わされるというか、気づかされるっていう表現の方が近いか。

小説家になりたいと高校時代から言ってるけど、本当に書きたい物語を完結させたことはありません。でも今は2020年までにと決めました。

がんばる。

 

外の人と、中の人。

楽しそうだったらいっしょに踊らにゃソンソンですよ。